内容説明
江戸初期、書、陶芸、茶の湯など多方面で活躍した数寄者・本阿弥光悦とは――。光甫の「行状記」を筆記した孫娘が語る、光悦と家業の刀の鑑定、そして一族の風流で清貧な生活と美の世界。著者の代表作『清貧の思想』の先駆けとなった長篇小説。
〈解説〉川村 湊
【目次】
巻一 鷹ヶ峰返上のこと
巻二 妙秀がこと
巻三 光悦がこと
巻四 刀の目利きのこと
巻五 紹益殿の訪れのこと
〈解説〉川村 湊
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いちの
3
本阿弥光悦とその母、家康から与えられた鷹ヶ峰の土地のことなど。清く正しい生き方に背筋が伸びる気持ちです。2024/03/07
Shinya Fukuda
1
光悦の孫、光甫が鷹ヶ峰を追われるところから話は始まる。光悦は本阿弥家が最高潮にあった時代に生きた人だがその光悦を産んだ母はどんな人だったが次に来る。そして光悦、そして、本業の刀目利きのことに移り、光甫と同年代で一族の灰屋紹益の話で終わる。古い文体で表記される所もあるがそれに続いて現代語でその内容が説明されるのでわかりやすい。戦国時代は刀は武士の魂である為目利きができる本阿弥家は信長、秀吉、家康からも可愛がられた。儲けようとすれば幾らでも儲けることができた。しかし法華経に帰依する本阿弥一族は清貧を貫いた。2024/04/18
kotori
1
刀の目利きで鍛えられた美しさへの感性と、自由な心をいつまでも持っていたことが、光悦の作品に繋がったと聞いたことがあり、それを納得させられる本でした。自分たちはこう生きたい、こういう心持ちでいたいと思っても、時代がそれを許さないというのは、今に始まったことではないのだなと妙に納得したり、悲しく思ったり。 読むのに難しい箇所もあったが、面白かった。2024/02/10
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