内容説明
なぜ兵庫県豊岡市は、世界に知られる「コウノトリと人が共に暮らすまち」になれたのか? 高度経済成長のあおりを受け、1971年に最後の1羽が日本から姿を消してしまったコウノトリ。苦節の人工飼育を経て24年後に見事に蘇り、現在日本全国を飛び回るコウノトリは400羽近くを数えるまでになった。 その野生復帰に長年携わってきた著者による、まちづくり奮闘記。生育の場としての無農薬・減農薬農業の推進、休耕田のビオトープ化、「コウノトリ育む米」のブランド化など、「人と生きものが共生できる」地域づくりを始めたい人、必読!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
アッキ@道央民
33
コウノトリ、いまだにお目にかかった事はない野鳥。昔から人の生活には密接に関わってきた生き物であったみたいですね。それが環境や人々の生活の変化などもあり、生息数を減らしてしまった。コウノトリを復活させるための豊岡市の取り組みやコウノトリ復活への関わった人たちの熱意は凄いなぁ。もちろん、コウノトリとの共生と言ってもそこに暮らす人たちの生活もあって、簡単ではないけど。自然や環境の豊かさの象徴とも言うべきコウノトリ。いつか野生で生きる姿を観察してみたいな。2024/08/03
よしあ
2
豊岡市へ行きたくなりました。全て自然に戻すでなく(それは無理)、人の生活込みで共生をめざす。熱意と善意にささえられた取り組み。 環境を整える必要がある。効率優先だと、生き物はどんどん減ってゆく。社会に余裕がなければ、できないことだなあ(食料として狩猟されたり、営利目的で捕獲されたり、だと話にならない)。2024/02/29




