河出文庫<br> メガトン級「大失敗」の世界史

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河出文庫
メガトン級「大失敗」の世界史

  • ISBN:9784309467788

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内容説明

とてつもない大失敗をやらかした時には、本書を読むといい。人類がどれほどあんぽんたんで、救いようのないヘマを繰り返してきたか。世界27ヶ国で訳されたユーモラスなベストセラー。

人間はあんぽんたんにできている!
世界27か国+3か国で翻訳刊行のベストセラー!

とてつもない失敗をやらかした時には、迷うことなく本書をお読みください。人類がどれほどヘマを繰り返し、救いようのない災いをまき散らしてきたか。過って木から落ちた人類の祖先ルーシーから、国を滅ぼし、生物をもてあそび、環境を破壊した、人間のあんぽんたんぶりを思い知るための、あまりにユーモラスな痛恨列伝。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yamatoshiuruhashi

53
人類は「失敗」を積み重ねて歴史を作ってきた。その失敗が「試行錯誤」で正しい方に進めば良いが、その社会的科学的毒性を見誤った、あるいは意図的に過小評価したためにどんな酷い目に会ってきたのか。自然科学的な内容も含めてその失敗の本質と影響を論じ、社会科学的に人類の歴史と未来を考察している。訳者の能力も高いのだろうが、軽い語り口の中に深くて重い課題が含まれ、スラスラと読める割には書かれている事実の重大さを認識させられ、孫子の時代への責任をヒシヒシと感じさせられた。息子へ本書渡す。2024/02/25

ヨーイチ

31
失敗という括りで割と真面目で学問の裏付けがある数章と間の小ネタで構成されている。寄せ集め感が有るが、サービスと言えばその通り。腰痛は猿が直立を始めた故の宿痾って話があったが、本書の冒頭は「初めて木から落ちた猿」の話で真面目に議論されているらしい。その方法論と推測が楽しい。次は農業の発明、家畜との付き合いで、進歩とされてきた物が必ずしも正の価値ばかりではないとことを注意喚起してくれる。人類が記録を残す様になり、社会が大きく複雑になって来るにつれて「失敗」は当然大きく、数を増してゆく。続く2023/11/06

ta_chanko

31
有鉛ガソリンの使用が認知能力の低下や若者の暴力性、犯罪の増加の原因?本当だとしたら衝撃的。1960〜70年代の学生運動、1980年代の校内暴力もそれが原因?その他、人間はさまざまなバイアスによって視野が狭くなり判断を間違えるし、独裁者や専門家など権威ある人の決定に対し、周囲はそれに異論を唱えられなくなり、思考停止に陥る。心理的安全性が確保された状態で自由に意見を戦わせることができないと、つまり真の意味で民主的な決定ができないと、最善・最良の判断をすることは難しい。また、失敗を受け止めて前に進むことも大切。2023/08/30

Tomomi Yazaki

18
本書では人類がいままでに犯した大失敗を解説する。その大いなる失敗は農業。安全に定期的に食料を確保できる。それにより人口は増えたけど、土地の奪い合いによる戦争、制圧、そして環境破壊をもたらした。人口を減らすか、食料を増やすかの選択肢があったが、人類は前者の質より量を選択した結果、現在の食糧危機で自らの首を締めつつある。日本でも少し前までは使われていた有鉛ガソリン。その毒性は分かっていたのに利便性を選んでいた。これは薬害エイズの構造と全く同じ。そしてコロナワクチン。人類は何度同じ失敗を繰り返すのでしょうか。2023/07/31

阿部義彦

18
19年に同社から「とてつもない失敗の世界史」として出たのの文庫化です。本当に人間というのはどこまで愚かなのか?歴史に残る大失敗の総決算です。特に環境破壊の項目は、嘘つきユリコにシカト読んで貰いたいです。緑のオバサンが緑を切ってどうすんだよ。次の気やすく生物を移動させたしっぺ返しも面白いです、兎や鳥は災いの元!害獣を減らそうとコブラの死骸に金を出したら皆金の為にコブラを育てた、で報酬をやめたら価値の無いコブラをその辺に放して前より増えた。翻訳も上手く「N線はあります」てそのまま訳してるけど何故か大爆笑!2023/03/09

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