内容説明
〇現在、7人に1人が陥っていると言われている「子どもの貧困」。無料の学習支援に徹底的にこだわり、独自の奨学金制度や食料支援事業も営む著者の情熱と手腕は全国紙、テレビでも度々取り上げられています。
〇2012年にたった一人で無料塾を立ち上げた時、著者は34歳。3人の幼子を抱えながらも正社員の仕事を捨て、無料塾に人生を捧げてきました。そうまでして経済的に苦しい家庭の子どもたちが希望を持てる場所を作りたかったのには、著者自身が子どもの頃に経験した壮絶な貧困体験がありました。
〇自分の将来について考えている方、社会貢献に興味がある方、そしていままさに貧困の渦中にいて困っている方に、「こんな大人もいる」ことを知ってもらいたい1冊!
〇装丁画・挿絵は『漫画 君たちはどう生きるか』の羽賀翔一氏が手掛けます。
〇教育ジャーナリスト・おおたとしまさ氏推薦!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kyoko N
3
小宮さんの真っ直ぐで強く温かい意志が、本当に素晴らしい。八王子で運営している「無料塾」は、貧困家庭の学習サポート、と明確な存在意義で、たくさんの講師ボランティアに支えられている。生徒や講師の様子、小宮さんの生い立ちが、丁寧に書かれていて、さらにこれから無料塾をやりたいという方のためのノウハウも記載。本当にこの活動を長く広く続けたいという思いの強さがわかる。また、各地にある無料塾のレポートもあって、思いのある方が多いことに驚く。やはり秀逸なのは、タイトルと表紙絵。「教えているのは希望」ぐっと惹かれる。2023/12/05
taverna77
1
うっすらと鼻にかかった自慢話が見え隠れして少し辟易した。無料塾の存在はとても価値があると思うが。2024/04/12
桐谷恭一郎
0
教育に携わる人なら一度は読んでほしい本。順境に驕らず、逆境にめげず。この言葉は深く心に刻んでおきたい。お金に目が眩むのが世の中の大半だと思う中で、奉仕の精神を持ってボランティア活動に参加する人たちには頭が下がる。私も奉仕の精神を持ち、少しでも世の中のためになることをしていきたいと強く思った。経済的なことだけで自分の進路が閉ざされることのない社会になってほしいと切に願う。2024/03/17
Ryosuke Shimomura
0
★★☆☆☆(2) □世界を1ミリでも2ミリでも「いい方向」に持って行ける人材を育てよう‼2024/02/15
かつ丼
0
「経済的に困難」な家庭の子供たち向けに無料塾を運営している小宮位之さんが、そのいきさつや子供たちへの思いなどについて記した一冊。冒頭の「自分のことを、『運がよい、よかった』と思っていますか」という問いかけとそれを受けての巻末の「お願い」が強く印象に残る。「自分も何かできることをしたい」と思わせてくれる。2023/12/07