内容説明
ペンを手に原稿用紙と対峙する。机に向かい、ひたすら物語を紡ぎ続ける作家にとって、一日の疲れを癒やし、明日への活力を得るのは、いつだって贔屓にする飲食店だった──。銀座、浅草、六本木、横浜、京都、大阪、……伊集院静がこよなく愛した名店の数々を、その思い出とともに綴った初の「食エッセイ集」。一度は行ってみたい「名店」から庶民的なお店まで、全72店舗を紹介する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
原玉幸子
21
店を語る時に「美味しいとは言わない(表現しない)」のが伊集院流らしいですが、なら何故紹介するのか、とも。氏についての、若気の至りからギャンブラー生活、ゴルフ三昧や美しい女優との結婚などの経歴を見れば、正直憧れるところもありますが、敢えてエッセイを読んでも(日々奮い立たされる訳でも感情が尖る訳でもないし)なぁ、でした。昔、新聞の夕刊か飛行機内の雑誌かで、弟が亡くなったことを海の思い出と共に書いていたのが頗る良かったのですが。うーん……私が、伊集院の作品を求めることは無さそうな気がします。(●2024年・春)2024/04/23
しばこ
9
伊集院さんの作品をきちんと読んだのは初めて。ギャンブル好きとは知らなかった。ところどころ、あまりに正直というか、率直ストレートな発言があるけれど、この時代の人の、豪快さも見えて、そういう面も一つの魅力だったのだろうと思う。70代で逝かれてしまうのは早すぎますよね。2023/12/30
NAGISAN
1
競輪、マージャンとお酒、食事、そして交遊。作家さん行きつけの料理店、バー紹介の本は多いけれど、伊集院さんの豪快さが目立つ。お亡くなりになったんですね(合掌)。お別れ会には多くの著名人が集まってこられました。2024/03/17
niz001
1
初伊集院静さんなんだけども、自分とは合わず途中から流し読み。とりあえずご冥福はお祈りします。2023/12/20