働き方全史―「働きすぎる種」ホモ・サピエンスの誕生

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働き方全史―「働きすぎる種」ホモ・サピエンスの誕生

  • ISBN:9784492315552

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内容説明

ユヴァル・ノア・ハラリ(『サピエンス全史』著者)
アダム・グラント(『GIVE & TAKE』著者) 絶賛!

◆AI時代になってまで、私たちはなぜ「働くこと」にこだわるのか?◆

経済学、社会人類学、物理学、進化生物学、動物学……
さまざまな学問分野の最新の知見をもとに、
「人と仕事」の深遠なる関係を縦横無尽に解き明かす!

「仕事には時間の大半を費やす意義があり、
人間の価値を決定し、人生の豊かさを左右する」
――それは『幻想』かもしれない」

◆「働かない」ことは悪なのか?◆
私たちが行なっている仕事が人格となり、
将来の展望を左右し、どこで誰と多くの時間を過ごすかを決定し、
自分の価値を伝え、多くの価値観を形成し、政治的な姿勢を方向づける。
そのため私たちは努力する人を賞賛し、怠け者を非難し、
万人の雇用という目標を、あらゆる種類の政治家がマントラのように唱え続ける。
――イントロダクションより

目次

イントロダクション 人類と仕事の複雑な歴史
第一部 始まり
第一章 生きることは仕事をすること
第二章 仕事せずにはいられない
第三章 道具とスキル
第四章 火の恵み
第二部 豊潤な環境
第五章 独自の豊かな世界
第六章 森林の幽霊
第三部 畑で骨折って働く
第七章 崖から飛び降りる
第八章 ごちそうと飢饉
第九章 時は金なり
第一〇章 最初の機械
第四部 都市の生物
第一一章 明るい光
第一二章 果てのない野心という病気
第一三章 トップタレント
第一四章 あるサラリーマンの死
第一五章 新しい病気

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐藤一臣

6
言い回しが難解でところどころ意味を捉えることができない。再読予定。働きすぎの背景として、まず農業革命を挙げている。農耕牧畜は朝から晩まで働かないと成果が出ないし、働けば働くほど成果が目に見えるので欲望を際限なく拡大させるらしい。次が分業と並立した都市化。生産性の飛躍的な向上によって、過酷な農耕牧畜をしなくてもいいやという層がで始め、仕事の多様化による分業が拡大。都市部では賃金労働が引き金となって、田舎で作られた生産物が都市の維持のために流入したようだ。ブリコラージュと地方分散化に本気で取り組まないといかん2024/10/24

リットン

5
このまま技術の進歩が進めば働かなくていい世界が来る、というような予言は昔からされているんだなぁ。そして、それが来ないのは進歩の遅れではなくて、人の欲が留まるところを知らず、常に欠乏しているからというのもなるほどたしかに。でも、なんとなくそれを病気だと言ったところで、患者である現代人にとってそれは物心がついたときからのものであり、自覚症状はほぼないだろうと思うと、前提として受け入れるしかない気もするなぁ。最近は若い世代で価値観は多様化しているがそれでもメインストリームは変わってないのだろうなー2024/02/04

たかぴ

4
序盤での仕事という言葉の持つ広さに魅了されかけたが、結論があっさりだったかな。これくらいしか書けないのかもね。欠乏の経済学を弱めて、維持出来ない程の経済成長に固執するのは止めてみてもいいのではと。2024/02/17

takao

3
ふむ2024/06/16

Book shelf

3
狩猟採集民からブルシットジョブ、AIに至るまでの労働史を俯瞰する内容。本書の三分の二近くが狩猟採集、農耕についてなので、いかに工業化が最近のことなのかに気付かされる。デジタル産業に至っては労働史の中ではまだ生まれたばかりの分野だ。ただ、人類の働き方の俯瞰はできたとしても、何か突出した主張があるわけではなく、有名人が絶賛しているとアピールしているほど内容が濃いものではなかった。2024/05/25

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