内容説明
咸臨丸での渡米、不偏不党の新聞『時事新報』創刊、そして慶應義塾の創設と教育改革――。開国に伴う体制一新の時代、勝海舟、北里柴三郎、川上音二郎ら傑物との交流と葛藤の中で、国民たちの独立自尊を促し、近代日本の礎を築いた福澤諭吉の知られざる生涯。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
149
久々の荒俣 宏です。福澤諭吉の評伝というよりも、福澤諭吉エピソード集といった感じです。上巻、一気読み、続いて下巻へ。トータルの感想は下巻読了後に。 https://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000015608/2024/04/10
KAZOO
95
福沢諭吉の自伝を荒俣宏さんが書き直したものです。「ミステリマガジン」連載の時には読んでいなかったのですが、まとまって出版されたので読んでみました。「福翁自伝」もはなし言葉なのですがそれよりも読みやすく、著者の荒俣さんが登場したりはたまた諭吉の分身のようなものが出てきたりして楽しめます。荒俣さんのしゃべっている様子が目に浮かびます。「時事新報」を出版したりしているところで上巻は終了です。2024/02/21
maimai
10
『福翁自伝』の記述で「自分ながらチト物足りぬところ」があったのを補うために、「新たな自伝」として書いたという体の評伝小説。しかしこの「自伝」のぶっ飛んでいるのは、文中に、これを記述中の諭吉だけでなく、いろいろな時代の諭吉が顔を出して、あの時はこうだった、ああだったと言い合いを始めること。そういうことが序文で明かされているのを読んで、これはもうオイラの大好物、とばかりにさっそく買ってきました。で読んでみると、複数の諭吉本人はおろか、「未来」から「作者」なるものまで顔を出してディスカッション。いやいや楽しい。2024/01/18
chuji
2
久喜市立中央図書館の本。2023年12月初版。初出「ミステリマガジン」2019年9月号~21年3月号。連載時のタイトル「夢中伝――福翁余話」を改題し大幅に加筆・修正。2024/03/26
takao
2
ふむ2023/12/27