内容説明
実家&職場を追放、さらに婚約破棄・・・・・・せっかくなので、新天地で心機一転やり直しますっ! クタクタになるまで働いて帰ったオリビアは、突然婚約者に婚約破棄を言い渡された。しかも、自分のデザインを義妹の手柄にされ、義家族に家と店を追い出されてしまう。全てを失ったオリビアは、父が遺してくれた紹介状を握り締めて、一人王都へ。王都で懸命に働き、自分の店を構えることになる。この話は、どん底まで落ちた女の子が、がんばって幸せになったりざまぁしながら奪われたものを取り戻す話である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
史
3
お仕事モノ。騎士や王子様はいるんだかいないんだか。この始まり方でこの副題であるのならば、やはりきちんとその場面にまで辿り着いてほしいのが本音である。近代魔法道具ファンタジーという世界観は興味深いからこそ、正直引き伸ばしてまで『ざまあ』を見たいかと言われたら疑問。それでもテンポよく快活な部分があるので総合的には、悪くない。2024/02/14
菊地
1
義理の妹に婚約者を含めて色々と奪われて追い出されるタイプの作品。 ありがちといえばありがちな内容だったし、義妹・元婚約者の頭空っぽ具合は露骨過ぎて軽々しさは感じるけど、「魔石宝飾」という切り口自体は面白さがあったし新しい場所で心機一転頑張って認められていく展開自体はそう悪くない。 明確に長所と短所は混在している感じだけど、「こういうタイプの作品」を読みたい人が、そこまで大きな期待せずに読む分には悪くないんじゃないですかね。2023/12/10
リイエル
0
Web版既読。大幅加筆といってるとおりの加筆具合で、かなり楽しめました。元々Web版では話の作りで重きを置いてるところは義妹にざまぁするところだった感じはしたんですが、書籍版ではオリビアの魔石宝飾品への情熱と頑張りにフォーカスが合っている感じで楽しく読めました。特に良いなと思ったのは、装身具の描写でした。きらびやかな魔石宝飾品が目に浮かぶぐらいの描写です。電子版書き下ろしのコーヒーの話も良かったです。全体的に描写の丁寧さが光るいい話でした。 コミカライズも決まっているそうなのでそちらも楽しみにしています。2023/12/18
m_maru
0
Web版読んでいたのでゆっくり読むはずが、追加エピソードが気になって結局一気に読んでしまいました。前向きな主人公が良いし、読みやすい1冊でした。続きが楽しみです。2023/12/11
P
0
★★★★★ めちゃくちゃ面白かった。追放されて田舎でスローライフはよく見るけど、こちらは都会に出て挑戦しながら己を磨くという珍しいタイプ。魔石宝飾品というのも変わっている。その分舞台設定などが大変だと思うのだが、この本はそれが非常にちゃんとしており、文章が読みやすいのも相まってストレスがない。悪役もちゃんと仕事をしており、主人公が頑張れば頑張るほど、遠い田舎で追い詰められていく構造が面白い。謎多きヒーローも非常にイケメンで、これは続きが楽しみだと思った。2023/12/10