内容説明
「右」「左」「イデオロギー」「公共性」……。政治を語るうえでよく目にする言葉や政治学の基本的知識を,歴史・思想をふまえて丁寧に説明していきます。政治なんて縁遠いと感じている人も,まずは本書で政治のルールやしくみを学んでみよう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
politics
8
「ほんとうの」「まっとうな」デモクラシーというカテゴリーを用いながら、リベラル ・デモクラシーという仕組みを、身近な話題から学習していくスタイルの政治学入門テキスト。編者が政治思想系の研究者であることから歴史や思想に着目して本が構成されており、また、学習の補助として参考になる映画も紹介されていることも本書のユニークさの一つだろう。本書は入門書ではあるが、一度政治学を学んだものでも(私自身も)参考になり、また新たな発見もあったので、初心者に限らず政治学に興味のある人にはぜひ読んでもらいたいテキストである。2023/05/07
フクロウ
4
「一人ひとりの自由や自己決定を守るために、バリアをつくって殻をつくるように、だれも侵害してはならないものを「人権」として定めて守っ」ている(v頁〔犬塚元執筆〕)。この記述とvi頁のメタ合意としてのリベラリズム①と、メタ合意を前提とした上での自由放任としてのリベラリズム②vs自由放任だと社会的権力がのさばって弱者を抑圧するから弱者の実効的な自由の確保のために国が介入してエンパワメントすることを認めるリベラルという整理はわかりやすい。犬塚元執筆部分は木庭顕の読者はすんなり理解できるだろう。2024/03/14
飯田真人
1
2023年発行と比較的新しい本。日本の政治体系やデモクラシーの思想の歴史や政治学の要点をわかりやすく抽出して説明している本。2023/09/08