鬼人幻燈抄 : 14 平成編 泥中之蓮

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鬼人幻燈抄 : 14 平成編 泥中之蓮

  • 著者名:中西モトオ【著】
  • 価格 ¥1,430(本体¥1,300)
  • 双葉社(2023/11発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784575246971

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内容説明

平成二十二年(2010年)、ついに約束の時が訪れた。かつて〈遠見〉の鬼が予言したとおり、マガツメは近代化によって居場所を奪われた鬼たちの救い主として崇められるようになっていた。マガツメ再臨の年を、甚夜は戻川高校の生徒として迎える。百七十年という長い時の中で紡いだ縁の数々に支えられながら、彼はついにマガツメと対峙する。愛憎相半ばする妹を前にして、甚夜が達した答えは――!? 人気和風ファンタジーシリーズが堂々完結!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えみ

54
歴史は紡がれ想いは繋がる。出会いと別れを繰り返した170年分の鬼と人との泡沫なる記憶。過去と未来の邂逅、憎しみをも凌駕した愛情の連鎖、忘れられない優しさの思い出。多くを犠牲にして弱きモノを護ってきたように見えていたが、ここまで来て振り返ると犠牲以上の何か大切なモノを手に入れて、護った以上に護られてきていたのだと実感する。この終焉は縋るに値する。手放したくない幸福だと執着するのを赦してほしい。最愛の人を殺された葛野甚夜が憎しみと哀しみを乗り越えながら人と鬼との境界を歩んだ、和風ファンタジーシリーズ遂に完結!2023/11/26

はにこ

47
長い長い戦いもいよいよラスト。鈴音のまっすぐすぎる気持ちが悲しかった。たくさんを失い、得てきた鬼。今までの来し方を思うと感慨深い。最後に背中を任せる人があの人で良かった。高校を卒業した彼らはどう生きていくのかな。これからも長い月日を生き続ける鬼達に想いを馳せた。2024/03/18

莉都

21
完結! 甚夜の辿り着いた先が幸せと呼べるもので良かった。 失ったものは多いし、悔しさも悲しさも沢山あった。 でも前を向ける未来だった。 鈴音との事も、憎しみあって悲しかったけれど、 最期にまた兄妹として終われた事が救いなのかなって。 未来が分かってしまう女の子のお話も、 切ないけれど、甚夜と出会えて救われたんだろうな。 そうやって救ってこれたものも沢山ある。 それら全部含めて良かったって思える終わりでした!2024/01/25

starly

21
鬼と人の170年の歴史物語シリーズ最終巻! 遂に妹であり憎き相手、鈴音との最終対決。 再開までの170年ー甚夜は様々な苦難を経験し守れたもの、守れなかったものがあったものの日々を懐かしむ幸せも確かに存在していた。そんな懐かしさを彼が大事に思っていると思うと苦難を知ってるからこそ胸がじーんとする。 対決後の余談の話も良き。応援書店限定の特別編が1番泣いてしまった…。過去の人、既にもう会う事が出来ない人の話が出てくると泣けてしまう。 受け継がれてく人から人への想い。人と人の縁をより一層大切にしたいと思える。2023/11/26

y--75

20
ついに最終決戦! 都市伝説要素が薄れたからか、鬼の話が多めだからか、江戸時代の話が絡むからか、前作や前々作よりも和のテイストが強い気がする。どのような結末を迎えるかは、その目で確かめて欲しい。2023/11/25

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