内容説明
「大丈夫です。ルルアリア王女様。必ず勝ちますから」
王女ルルアリアの声を取り戻し、弟のアイザックを退けた【音属性】の使い手アルバスは、
一年に一度開催される英雄祭の行事である決闘祭に参加することに。
その相手は王国でも最高位の魔法使いと名高い、第一王子ザイールだった。
決闘まで数日間、ザイールへの対抗手段を練るため、エレノアと修行を始めるアルバス。
その最中、王国内で不穏な動きがありルルアリアとアルバスにさらなる試練が訪れる――。
ハズレ枠のはずが実は最強の【音属性】を手に入れた少年の逆転無双ファンタジー、第2弾!
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
33
王女ルルアリアの声を取り戻して弟アイザックを退けたアルバス。一年に一度開催される英雄祭に彼女の護衛として参加した彼が、行事の決闘祭に参加する第二弾。彼を対戦相手に指名した王国の最高位の魔法使いと名高い第一王子ザイール。その背後で蠢くハズレ属性を蔑視し四大属性魔法至上とする宰相たち、そして決闘まで第二王子ブレイデンたちと修行に励むアルバス。ザイールと繰り広げる激闘に水を差されたり、ルルアリアが狙われる展開もありましたけど、自らが示した力で逆風を変えてみせた彼らが、これからどこに向かうのか続刊が楽しみですね。2023/11/14
真白優樹
6
一年に一度の英雄祭の季節が来る中、佞臣たちの策略により、四属性を操る第一王子、ザイールと決闘する事となる今巻。―――可能性の先、そこに在ったのは悲しい超越。 妨害を受けつつ決闘したり、一連の事態の黒幕と激突する中、新たな魔法に目覚めたアルバスの未来の可能性が、ルルアリアによって呼び覚まされる巻であり、彼自身に謎が出て大きく世界が広がっていく、更なる面白さあふれる巻である。果たして彼の過去、其処に何があるのか。 悲しい未来へつながぬ為の記憶を探る旅路。そこに何が待つのか。 次巻も勿論楽しみである。2023/11/16
キリル
5
王国の祭典、英雄祭をルルアリアの護衛で過ごすはずがなぜか第一王子との血統に臨むことになった今巻。前巻よりも音属性の活用手段が増えていて面白かったです。未来のアルバスが登場した場面はその後の圧倒的な実力を見せてくれたところも含めてなかなか熱かったです。最悪の未来から来た割には紳士的。物語はアルバスの記憶探しとスケールが大きくなっていってますが、記憶を取り戻した時に何が判明するのか楽しみです。最高位階に結構希少属性持ちが多いのと、何よりアイザックの急成長ぶりにびっくり。2023/12/08