内容説明
ゆとりの重要性を説く人間論の決定版!
忙しい現代人が生の実感を得ながら充実した人生を送るためには?
日本を代表する知の巨人が「豊かさ」の本質を語り尽くします。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
わ!
4
かなりの昔、私がまだ社会人になって間もない頃に「唯脳論」を読んで「ガツン」とやられてから、定期的に養老さん本を読むことが癖になってしまった。ハレとケの例えでは無いけれど、しばらく生活していると、調子に乗って世の中の「理」を忘れてしまうのであるが、再び養老さんを読むことによって、再びガツン…を思い出して、道を逸れずに歩けている(と思う)。この本は世紀末あたりのノリノリだった養老さんの講演を本にしたもので、三つの講演がおさめられている。だから話が繰り返しになるところも多いのだが、それだけ印象には強く残る。2024/04/02
Asakura Arata
3
都市化が先生の重要なワード。自然をゼロにするには、究極的には人間の意識を取り出し、意識だけの世界を作らないとだな。そのような未来は、多分ディストピアになることは間違い無いだろう。2024/01/28
はな
1
自己が強いことは、豊かだか、自分 との乖離がより大きい。確かに。 建設的視点、死を考えずにつくられた団地。 なるほど。 半分くらいは読み砕けていないのだけど、なんとなく自分の無意識な本能が何か探りながら進む。 でも言語化ができない。。 言葉は停止して残るもの。 言葉にすることには責任もたなければと思うものの忘れる。 コントロールでなく、手入れ。 2023/11/18
神谷孝信
0
題名のようには思ってはいないものの、著者の本は含蓄あり、惹きつけられてしまう。42024/02/27
龍太郎
0
印象に残った部分。 現代人とは、自分は死なないと、と思っている人のことです。それが、日常から「死」がなくなったことの意味です。 アンチ自然が現代人!2024/02/26