新潮文庫nex<br> だってバズりたいじゃないですか(新潮文庫nex)

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新潮文庫nex
だってバズりたいじゃないですか(新潮文庫nex)

  • 著者名:喜友名トト【著】
  • 価格 ¥781(本体¥710)
  • 新潮社(2023/11発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101802763

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内容説明

芸大生の秋都(あきと)は、三年前に恋人の楓(かえで)を失った。彼が撮影した楓の最期の日々は、大人達により「感動の実話」として映画化され、大ヒットする。だが、秋都は事実が美談として歪んだことに虚しさを覚えていた。そんな折、音楽系インフルエンサーを名乗る千歳(ちとせ)に彼女のバズるMVの制作を依頼され、秋都の運命は再び動き出す――。切なさとエモさが止められない、SNS時代の青春小説!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

30
三年前に失った恋人との最期の日々が、大人達により感動の実話として映画化され大ヒットした芸大生の鈴木秋都。彼が音楽系インフルエンサーを名乗る胡桃沢千歳にバズるMVの制作を依頼される青春小説。事実が美談として歪んだことに虚しさを覚えていた秋都が、胡桃の勢いに押されて協力する中ではっとするような映像を生み出し、再び動き出すその運命。iPhone一つの撮影に時代を感じましたけど、動画を撮ったりそれを評価されることに自分の感情を思い出してゆく一方で、これでいいのかと葛藤する秋都と千歳の距離感がなかなか良かったです。2023/11/29

mayu

24
センセーショナルなタイトルと今っぽい装丁のイラストに惹かれて手に取った一冊。誰からも好かれて、愛される事で生きていると感じられる胡桃沢と生きる理由が見つからない事に虚無感を感じている秋都。協力してバズる事から始まった二人が生きる理由とか生きる意味を追い求めて必死で足掻いて、本当の自分で生きていくことについて見つけていく。とにかく『エモい』という言葉が頻発されているけど、好きだった女の子の死や幼い頃の傷、承認欲求、私からみたら青春全開の物語にこの本そのものがエモいと言われるものなんじゃないのかなぁと思った。2023/12/16

今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン

24
「SNS世代のリアルを描く」に惹かれて。舞台こそSNSで、インフルエンサーとかアイポンでの動画クリエイターとか新しい時代ならではの設定だけど、人がどのように傷ついて、どのように鎧を着込んで足掻いて生きていくか、ということは多少の描写の違いくらいで時代によって大きな違いはない。「バズる」という承認欲求、承認欲求の裏側には当然大きな欠落感があるわけで。2023/12/11

なみ

17
大切な人を失った芸大生の秋都は、インフルエンサーの美少女に出会い、バズるMVを作ることになる。 王道的な余命ものの枠組みを超えて、生きる意味や承認欲求など、人間の内側を鮮烈に描いた作品です。 他人に対する興味の薄い秋都と、他人からの愛情を過剰に求める千歳のバランスが絶妙でした。 楓の遺したメッセージによって明らかになった真実の切なさも、大人たちの思惑をはね除けて臨んだMV撮影のエモさも、とにかく終盤の全てが素晴らしかったです。2024/01/17

あゆみらい

17
若者の小説を読んでみました。最近の若者の動画の編集技術はすごいなあ、と子供たちを見て思います。パワポ作るのも一苦労な私にとっては、尊敬の対象です。あれも動画編集の才能、差はあるのでしょうね。主人公秋都は圧倒的に才能、機会に恵まれている人。そして、多分容姿にも恵まれている人。こんな人間いるのかなーと思いつつ。もっと嫌な感じかと思ったら、嫌な大人も出てきませんでした。若者だなー2023/12/12

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