河出文庫<br> 好色一代男

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河出文庫
好色一代男

  • 著者名:島田雅彦【訳】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 河出書房新社(2024/01発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784309420141

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内容説明

生涯で戯れた女性は三七四二人、男性は七二五人。伝説の色好み・世之介の一生を描いた、井原西鶴「好色一代男」。破天荒な男たちの物語が、島田雅彦の現代語訳によってよみがえる!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おの

11
「伝説のパリピ」という帯に惹かれ本屋でふと手に取り。うーん、パリピ!女から見るとくそ野郎なんだが、どうも憎めない。吉野太夫の話はいい話と思いきや、次の話はもう別の女の話。現代語訳でも読むのきつかったので、訳されなければ読まなかったであろう。訳者の島田さんに感謝。2023/11/12

Fumoh

4
好色一代男を現代語訳してくださった、島田雅彦先生。これは非常に面白いし、かなり読みやすい。当時の通貨価値を、現代の円に換算してくださっているのが、面白いしありがたい。好色一代男は天下の色男の行状をつづった物語という特徴のほかに、江戸時代の色町の風俗をこと細かに叙述した、文化考としても名高い。いったいどこに、どれだけ金がかけられたのか、それが分かるのは面白い。作品の出来は周知のことながら、改めて考えてみると、このような放蕩に一生を費やした変態男の物語が、こんなにも長い間読み継がれているのは、理由がある。2023/12/11

らみゅね

3
源氏物語を読み終えたら次に読みたい作品である。 粋さえも金で買った感ある世之介のパリピ人生。 女相手に男相手にあらゆる情事をやり尽くす井原西鶴原作そのままにしっかり島田雅彦の作品で正しく現代訳である。 小咄のような感覚で呆れながら読み進める旅の物語でもある。 お金もったいないけど確実に何人かの命を救ってるな。 当時も読んでいて気持ちよかっただろうな。2024/09/28

nyanlay

3
イマイチ情報ない中図書館から拝借。あとから、現代風の書き直し?と知った。っていうか井原西鶴の作品すら知らずにきた教養のない人間。わかってから面白さを知りました。2024/07/19

もりひら

3
古典独特の唐突に別の話になって繋がりがわからない場面や、言い回しの意味がわからず理解できない部分が多い。当時の文化や風習がわかれば楽しめるのかもしれないけど、その深追いまでの解釈は訳されてなく、今回はただ現代語訳しました感。これなら大学生でもできそう。ただ、現代語訳でもこれだけ読むのが苦痛だったのだから、原文はなおさら読む機会はなさそう。訳者も書いてるとおり、なんのことを言ってるのか、誰が言ってるのかちんぷんかんぷんなものをよく訳してくれたと思う。こういう機会がないと読まなかったのでまぁ良かったかと思う。2024/02/06

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