内容説明
本格ミステリーの巨匠がライフワークとした安楽椅子探偵ものの傑作「三番館」シリーズ。そのすべてを網羅した全集の最終刊は、著者が晩年まで書き続けた未完の長編『白樺荘事件』を文庫初収録! 元刑事で酒と女性にうつつを抜かす貧乏探偵が持ち込む難事件を、話を聞くだけで鮮やかに解明する銀座のバーテンダーの名推理を存分にご堪能ください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
86
「三番館」シリーズの最終巻です。この巻には「白樺荘事件」が未完の長編ということで掲載されています。北森さんの作品と同様にどなたかが書き継いでくれるといいのですが。4巻すべてを読むとやはりこの巻は若干マンネリ化したせいもあって物足りないような気がします。た鎌倉ミステリーガイド」は江ノ電沿線などが出てきて地元のせいもあり、また有名人の家のガイドのような感じもあり楽しめました。2024/08/21
Urmnaf
8
(もう何度目かの)三番館全集最終巻。シリーズ短編9編に、ボーナストラックとして未完長編の「白樺荘事件」(のさわり)。白樺荘事件は、私立探偵、弁護士は出てくるがバーテンさんは(まだ)出てこないので、三番館ものじゃない可能性も? ともあれ、白樺荘を含めて全て既読、それも一度や二度ではなく。推理クイズ並のものもあったりするんだけど、安定の読み心地と安心感。なので、何度も「全集」が出されるんでしょうね。2024/06/05
コチ吉
8
三番館シリーズの最終巻で、この最後に未完の「白樺荘事件」が置かれることとなった。中には結論が取ってつけたようなものが複数あり、シリーズの出来としては落穂拾い的で最も落ちると感じた。未完作は誰か補作してくれないものだろうか。2024/04/06
Inzaghico (Etsuko Oshita)
6
絶筆となった未完の長編「白樺荘事件」も収録されている。ここまで書いてあったら、あと一息なのに。わたしにしては珍しく犯人の目星もついてきたのに。解説を読むと、書く時間はなかったわけではないとのこと。それだけにますます悔やまれる。「鎌倉ミステリーガイド」では、当時、鎌倉在住だったミステリ作家や翻訳家がモデルとなっている人物が多々登場する。解説で種明かしをしてくれているのが嬉しい(よく「これ誰がモデルなの~! キーッ!」となっているのだ)。鎌倉には田村隆一も住んでいたが、彼は登場せず。 2023/11/23
源氏星
3
いつもの、弁護士が依頼に来てっていうパターンでない展開。鮎川さんのうんちくも楽しめる。未完の「白樺荘事件」最後まで読みたかった。2023/12/09
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