内容説明
大学近くで一人暮らしを始めて3ヶ月。
その部屋には――文芸サークルの清楚系美少女・西園寺春香が常に入り浸っていた。
その可憐な見た目とは裏腹に、お酒に依存する彼女にとって、深酒で寝坊しても講義に間に合うこの部屋は都合が良いらしい。
「襲えるなら襲ってくればいい。でも君、ボクをどうこうするつもりはないだろ?」
と、朝も無防備な下着姿を晒しながら安心しきっている。
「ちょっとぐらいなら相手するよ?」
なんて挑発もしてきて――。
さらに、彼女のほかにも大学でも有名なS級美少女たちが理由をつけては部屋に転がり込んできて――!?
彼女が依存してきたものは、彼と過ごす中で形を変える――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
32
大学近くで一人暮らしを始めて3ヶ月。夢の大学生活、夢の一人暮らしをするはずだった主人公の家に、大学でも有名な美少女たちが転がり込んでくる青春小説。彼がサークルの飲み会で出会った、可憐な見た目とは裏腹に酒好きな一面を見せる西園寺春香。深酒で寝坊しても講義に間に合うことに気づいた彼女だけでなく、パチンコ好きの夏希やゼミの同期の喫煙者・冬美も入り浸るようになる主人公の部屋。残念な美少女たちと主人公の変わりそうで変わらない距離感があって、彼女たちを放っておけない主人公のお節介が関係をどう変えてゆくのか続刊に期待。2023/11/01
しぇん
24
ラブコメでは無いですね。割と無気力な主人公がサークルの美女にからまれるところから始まる物語。酒、パチンコ、タバコにハマったヒロイン達と友達付き合いを始めるお話。何と無い日常をおくっていくだけですが、結構楽しめました。さらに、主人公の台詞は想像する独特な形式になってるので読む人は選ぶ話かもなとは思いました。続いてもラブ要素入ってくるんですかねぇ?2023/11/13
シノミヤユウ
16
癖強な美女達と気の置けない友人として過ごす、色気ナシの騒がしい毎日の楽しさにニヤニヤが止まらない。外では素を出せないヒロイン達が、彼女らを恋愛方面で全然意識しない面倒臭がりな主人公だからこそ気を許し、彼も何だかんだで絆されている関係性が心地よくて。彼らの拠り所である「何にも起こらない安心感」から頻発する距離感バグには笑いました。最低ラインは気を遣いつつ遠慮ゼロな4人の掛け合い、そのしょうもなさが気持ちいいんですよ。 気の置けない仲間と好き勝手やる、大学生ならではの無茶苦茶な青春の楽しさを堪能できます。2023/11/08
和尚
15
面白かった! 主人公一言もセリフ無いんですね、いや実際は喋ってるのでしょうけども。セリフじゃ無いのにやり取りが面白いとは不思議な感覚。 三人のヒロインがそれぞれダメなところがどことなくリアルで、一巻時点ではラブコメというより大学生の楽しい青春といった模様。僕は好きでした、こういう日常系いいですよね。 最後の方は西園寺(酒)回ということで締め。 次は北条(パチ)ですかね?楽しみです♪2024/01/29
真白優樹
14
片田舎から都市圏の大学に進学して一人暮らしをする青年の家に、同じサークルの酒豪の女子が入り浸るようになり始まる物語。―――ぬるく、のんびり。それが僕たちの、よくあるリアル。 お酒、パチンコ、タバコ。それぞれ依存するものを持つ女子達が入り浸り日常が侵食されるのを何となく受け入れていく物語であり、名前のない主人公の一人称で語られる事もあり、独特な面白さを持っている物語である。始まったばかりのぬるま湯のような日々。この時しかないモラトリアムの先、彼等は何を見つけていくのだろうか。 次巻も勿論楽しみである。2023/11/01