内容説明
ある日、俺は妹の琴美から相談を受けた。晴れて友達になった桃井の誕生日が近いようで、プレゼントのぬいぐるみ作りを手伝ってほしい、とのことだ。友達を喜ばせようと頑張る妹のために手を貸すことにした俺は、針で指を怪我しつつもぬいぐるみ作りを手伝うが、それを桃井に知られてしまい―― 「あたしのためにどうしてそこまでしてくれたの……?」 「桃井のことが大事だから喜ぶ顔が見たかったんだ」 その日を境に、気晴らしに遊びに誘われたり、家にお邪魔することになったり、桃井との距離が縮まったような気がする。そして、夏休みが迫ったある日、俺は桃井の気持ちを知ることになり――!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
31
桃井真帆と無事に友達になったものの、高瀬鳴海が一緒だと恥ずかしいようで、学校ではほとんど喋らない妹の琴美。そんな妹を心配していた陽斗が、ある日、その琴美から相談を受ける第二弾。桃井の誕生日に向けてプレゼントの推しのぬいぐるみ作りを手伝ったり、みんなでカラオケにいったり、ナンパよけとしてついていったり、琴美の友人作りために協力する陽斗。一方で彼自身は相変わらず桃井と恋人のふりを継続しつつ、高瀬に思いを寄せるという複雑な構図で、高瀬と仲良くなる機会はあるものの、むしろ桃井との距離感の変化が気になるところです。2023/10/25
わたー
25
★★★★★面白かったのだが、描写はほのぼの穏やかなのに、順調に地雷を敷設していっているように思えてヒヤヒヤする。ようやくリアルでも琴美と友達になったことで自分はお役御免かと思いきや、琴美も入れた三人で遊ぶことになる主人公。加えて、琴美の交友関係を広げるために、桃井や彼女の友達との橋渡しをしていく2巻。相変わらず第一に考えるのは妹のことで、時に手助けし、時に成長を促すために敢えて手を出さないでいるデキるお兄ちゃん感を出してきているところが非常に良かった。反面、自分の恋愛関係に対しては全くの無頓着なところが2023/11/01
rotti619
12
双子の妹琴美の為、陽斗が彼女のネトゲ嫁(=クラスメイトの桃井真帆)の夫の身代わりとしてオタ活に付き合っていくお話第2巻。一応前巻と同じ琴美が無茶ぶりをする→陽斗が真帆と実現するという展開がベースだが、琴美と真帆が交流を持てるようになり、また琴美自身ががんばって真帆の友人達と交流を図ろうと努力する為、以前ほど不自然さはなくなっている。陽斗が好きなのが真帆ではなく、彼女の友人の高瀬鳴海なのは変わらないが、真帆の方は今巻で色々思う所があるようなので、次巻以降も複雑な人間関係に期待を持たせてくれた。2023/11/03
Toy
1
双子の妹のためにオタクでないのにオタクのフリをしてオタクギャルと仲良くなる話の第二巻。 今回も色々とオタ活をするのだが、一巻での蓄積があるので少し余裕もある陽斗。 むしろ今巻では桃井の方にこそ陽斗に対する心情の変化が発生。 琴美や高瀬といった友人達も絡めた関係になることで、その想いは更に明らかに。 陽斗はいいやつなのだが、桃井の彼氏になっていることを忘れては、ただのクズ男に見られてしまうので注意が必要なのだが、本当の彼氏彼女じゃないからそこまで思いが至ってないんだろうな。。2023/11/15