内容説明
五歳になる年、リリカの両親が死んだ。
ただただ泣くことしかできなかった少女のリリカだったが、そんなリリカの手を取ったのはかつて王宮で使用人をしていた一人の老婆だった。
一人でも生きていけるようにと老婆はリリカに使用人としての仕事のやり方を叩き込み、そうして立派に育ったリリカは17歳のある日、ルクレール公爵・ウィルジアの屋敷に住み込みの使用人として働くことになる。
変人と名高いウィルジアの屋敷は荒れ放題だが、リリカは嬉々として仕事に励んだ。
するとリリカがあまりに優秀であるという噂がたちまち王国中に広まっていき…!?
なんでもこなせる万能メイドのリリカと隠れイケメン公爵ウィルジアの楽しい日々が今幕を開ける!
※電子書籍には特典として佐倉涼先生書き下ろしSSが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
尚侍
4
とっても面白かった。基本的にはあたしtueeee系の作品ではあるものの、本人が心から楽しんでやっている様子が伝わってきたことに加え、ヒロインとの仲も良好なので読んでいて気持ちが良かったです。よくよく読めばつっこみどころが多くても、それをうまくフィクションの範囲内に収めて楽しく読ませるのには技術がいるので、そういう意味でも完成度の高い作品と思いました。ヒロインとのフラグが立ちまくっているので最終的にはそこに落ちるのだろうと思いますが、そうならない未来も面白そうなので続きが楽しみです。2023/11/13
bulbul
4
両親を亡くし引き取られたおばあさんにメイドの極意を教え込まれ、初仕事の公爵様の元へ行くリリカ。万能メイドのお仕事が楽しかった。無能公爵様を変身させるのも。2人の関係はまだ熟してないけれど、唐突に終わった印象。次巻へ続くってことね。2023/11/04