内容説明
エンタテインメントの先駆者が伝える、本当に面白い小説の書き方と読み方とは?
ミステリイ、SF、怪談、ショート・ショート、時代伝奇……様々なジャンルの実作者・実験者として活躍し続けた著者ならではの、「これから書きたい人」へのアドバイスを網羅。定評ある名著に初書籍化となるエッセイ・対談を大幅増補した決定版。これぞまさに「エンタテインメントの書き方」という名のエンタテインメント! 没後二十年記念刊行。(解説・佐々木敦)
【目次】
1 エンタテインメント小説の書き方を伝授しよう ※
2 都筑道夫の小説指南
3 わが小説術 ※
4 対話篇
ほんとうに怖い話が好きだ!(対談/高橋克彦)
現代ミステリーの問題点(対談/佐野洋)※
都筑道夫に教えてもらったこと(対談/鏡明)※
ポオさん、お顔を見せて見せてください!(架空対談/エドガー・アラン・ポオ)
(※は書籍[ほぼ]初収録)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まこみや
54
小説家になれない二つの理由を考えた。①面白い話を創る天性の能力の欠如。②小説を読む量の圧倒的な不足。あとは残余の問題に過ぎない。技術的な問題ーどう書くかについては訓練と努力によって後天的に身につけることができるけれど、上記二つの条件の下では小説家になるのはほぼ不可能なことなのだ、と本書を読んでよおくわかった。もっと早く読んでいればよかった、と思うと同時に、早く読んだところで自分の能力に見切りをつけるのは若い頃には難しいだろうなあ、と他人事のように思う。ついうかうかと道を過つ人(私?)のなんと多いことか。2024/03/23
teddy11015544
7
若いときにたくさん読んだ都築道夫。本棚の奥の方にあるはずだな。2023/11/30
Tatsuo Ohtaka
5
エンタテインメント小説を書くノウハウを、自身の体験や考えをもとに判りやすく説明する名著が、創作に関する対談やインタビューも加えた増補完全版として復刊♡ 没後20年経つが、今なお都筑センセーはアクチュアルだ。必携!2023/12/02
kanamori
1
☆☆☆2023/12/15
マト文庫
1
没後20年、都筑道夫の執筆のエッセンスが詰まった一冊。小説を書きたい人にも読みたい人にもなるほどとうなる内容が盛りだくさん。楽しかった。2023/11/23