内容説明
丁寧な話し言葉で、日本のエネルギーの将来を根本から考える一冊。原発廃止はもちろんだが、何よりも一人一人が日々の生活を考え直すべき――10代はもちろん、大人にも考えてほしい問題提起の書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Murakami
47
図書館本。 これからどうすればいいの?答えはざっくり言うとエネルギー消費量を抑えて今まで恵まれてこなかった国に分ければいい。環境問題には貧困の問題も含まれる。SDGs的な発想ですがなんと2012年発行の書籍。SDGsは2015年に提案されたものだと考えると実に先進的な考えの著者だと思う。氷床処分なんてオソロシイ核のゴミの処理方法も考案されていただなんて。もちろん地層処分も危険極まりないと書かれていますが。2024/07/28
ペカソ・チャルマンチャイ
6
著者の言ってることは全く正しい。ただ、このスタイルで本当に間に合うのか疑問だ。生物が一旦進化したら、もう後戻りができないように、人間の生活も後戻りはできないだろう。ならば全世界で、人間の知性や、倫理が進化するのを期待するしかない。間に合うのか…?間に合わなければ、人類は絶滅するしかない。「おまえはどうやって生きてきたのか?」最後の一文が胸に響く。2014/09/29
Miki Shimizu
4
このシリーズわかりやすくて好き!、、、でも、これはちょっと難しかったかなー。原発に反対の著者ですが、ただ原発反対!じゃなくて、エネルギーを浪費する生活スタイルを改めないと、人類に未来はないっていう主張。弱いところに負担を押し付けて、一部の人が得をするようなシステムはあかん!と有言実行してる。カッコいい!私もできることからなんかしよー。2014/10/03
そのあとに続く
4
ある意味脱原発の先駆者とも言える、原子力研究の一端を担った著者による啓蒙書。基本的に対象を低年層に絞ったもので、このての書籍で見られる具体的な統計(数字)は少な目だが、よりいままでの原子力政策の本質をわかりやすく解説している気がする。聞き書きとしての形態をとっているので、論説としての形は弱いかも知れないが入門書としては読みやすいものかもしれない。2012/09/08
coolflat
3
中学生向けなので、原発やエネルギー問題を知る上で、非常に分かりやすい。すんなりと頭に入る。だがこの本のポイントはそこではなく、長年、反原発を最前線でやってきた小出裕章氏の思想を知れる点にある。彼は言う。原発をなくすには、エネルギーを大量に消費しなくても生きられる社会にしていかなければならないと。彼は言う。原子力は反対という根拠には「いのちが大事」ということがあるけれど、決定的に大切なことは、「自分のいのちが大事」であると思う時には、「他者のいのちも大事」であることを心に刻んでおかなけれればならないと。2013/01/02
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