幻冬舎文庫<br> 朱い旅

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幻冬舎文庫
朱い旅

  • 著者名:阿刀田高【著】
  • 価格 ¥517(本体¥470)
  • 幻冬舎(2016/07発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784877285760

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内容説明

はじまりは色褪せた一枚の写真だった――。記憶の奥底に揺らめく見知らぬ男の影。春になると蠢く不気味な衝動。過去から突然届く父の論文……。自分の出自をめぐる疑念から、高見は己に流れる忌まわしい血が導く深い闇へと誘われる。ギリシア、萩、そして鎌倉へ。「私は一体何者なのか?」自らを導く〈運命〉の根源を問う、会心の長編小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takaC

47
なんと解説は今野敏さんではないですか。前読んだ時はそれが誰だかも知らなかったな。それはさておき、例の十月十日(とつきとおか)を逆算するところ、文庫では大幅に直してあるのですね。ということは単行本のあれはワザとではなかったのか。2014/09/28

takaC

10
1998年4月読了。1998/04/24

MIKETOM

4
阿刀田作品はできれば全制覇してみたい。95%以上は読んだはずだから、あとは少しずつ、少しずつ…。本書はギリシャ神話をモチーフにしながら自己の出生の秘密に迫っていくという話でいかにも阿刀田風の作品。ギリシャ神話の解説そしてギリシャ、萩、鎌倉の旅行記でもある。一本調子になり勝ちなところを、そういう箇所を適宜挿入することで読み手の退屈さをうまく解消している。うまい筆運びだと思う。それにしても、萩の地元民への軽いイヤミはいかにも阿刀田だなあと思った。この人、気に食わないことがあると皮肉がキツくなるんだよね(笑2017/01/02

もりた

2
再読。 なんとなく好き。2012/12/16

jjj

0
事実はどうあれ、決定はアルクメーヌが握っている。アルクメーヌとアンフィトリオン、夫婦の愛が握っている。同じように事実はどうあれ、決定は父が握っているのだ、と。父と母の愛が握っているのだと……。(178頁)この本のなかで、心に残った一文です。2024/03/03

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