創元推理文庫<br> 魔女の冬

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創元推理文庫
魔女の冬

  • ISBN:9784488599065

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内容説明

冬の王の力を借りてモスクワの街を火事から救ったワーシャだったが、彼女を目の敵にする司祭コンスタンチンに煽動された民衆に、火事を起こした魔女と糾弾され捕らえられてしまう。火あぶり寸前のワーシャの命を救ったのは、かつて故郷で縛ったはずの混沌の精霊、熊(メドベード)だった。だがワーシャは熊との共闘を拒み、彼女のために力を使い果たした冬の王が囚われている真夜中の国へ向かう。そこで彼女を待っていたのは、思いもよらない人物だった……。人間と精霊の架け橋となり故国ルーシを守ろうとする少女の数奇な運命を描く、感動の三部作完結。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ネギっ子gen

54
【わたしは未来のことを考えたい。現在が永遠でないことを思い出すために】「冬の王」三部作完結。バーバ・ヤガー登場の巻。巻末に驚きの家系図が――。耽溺!「作者あとがき」にて、本作クライマックスの「クリコヴォの戦い」の水面下で、<聖職者とチョルトがこの国でどのように共存していくかという別の戦いがあったかもしれませんが、確かなことは誰にもわかりません。しかし、ロシアにおいては、二つの信仰を持つ二重信仰という概念が、20世紀初頭の革命の頃まで根強く残り、東方正教と異教信仰が平和に共存していたのです>と。ええ…… ⇒2026/04/16

NAO

54
タタール軍とのクリコヴォの戦いという史実を盛り込んだ壮大なファンタジーの完結。家族のためルーシの人々のためにモスクワ大公軍を勝たせたい、さらには精霊たちの国も守りたいワーシャは、精霊たちの力を借りてタタール軍に挑む。孤軍奮闘のワーシャは確かに健気だが、ロシアウクライナ民話に登場する精霊たちを手玉に取るように動かすワーシャは、傲慢過ぎるようにも思うのだが。まあ、あの有名な老婆の血を引く魔女だから、仕方ないか?2024/03/27

星落秋風五丈原

27
昔からいる神と、キリスト教との対立は、ソ連だけではなく、世界各国で見られた。しかし、遂には国王を破門できるまでになり、権力と結びついたキリスト教によって、古来からの神は駆逐される。そんな中で精霊の側に立つヒロインが、非主流に位置するのは自然な流れである。昔からいる神と、キリスト教との対立は、ソ連だけではなく、世界各国で見られた。しかし、遂には国王を破門できるまでになり、権力と結びついたキリスト教によって、古来からの神は駆逐される。一作目があまりぴんとこなかったのですが二作目からどんどん面白くなりました。2024/04/24

しゃお

26
〈冬の王〉三部作完結編。いやー、良かった。久し振りに夢中になって読みふけったファンタジーでした。ファンタジーですが、史実に従って描かれる最後の戦いなど読み応え満点。文字通り傷だらけのワーシャ、本当に大人になったなぁとしみじみ。冬の王に対する想いと人間世界と家族への想いの間でより苦しい道を進む事を決意する姿。それはもの哀しくもある強さが。怪物でしかなかった熊がなんとも人間らしい言動を見せるのがどこか可愛くもあって好きになってしまったりも。そして何よりも可愛いのはソロヴェイとパジャールだったりもw2024/02/11

りー

26
三部作の完結編。1380年のクリコヴォの戦いが出てくる。キプチャク・ハン国(チンギス・ハンの長男ジョチのウルス)vs弱小国家連合がキエフ大公ドミトリー・イワノヴィチのもとに集った連合軍。ロシア正教会も連合軍を庇護した。不思議なことに、「ルーシ」ではこの後もロシア革命に至るまで、正教会と旧き異教信仰が共存したらしい。アイルランドとよく似ている…そして日本とも。森と鳥と比売神と変若水(おちみず)信仰。現代アメリカ女子な主人公の性格には辟易したけれど、時代と世界観はたっぷり楽しませてもらった。2023/11/13

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