内容説明
壮絶な戦いの末に熊を封じたワーシャだったが、その代償はあまりに大きかった。故郷に居場所を失った彼女は、冬の王に与えられた馬を供に旅に出た。女のひとり旅は危険すぎるため、男を装っての道中、タタール人の盗賊にさらわれた少女たちを助けたことから、盗賊討伐に向かっていたモスクワ大公の一行に期せずして加わることになった。そこには、十年前に家を出た兄の姿が。勇敢で聡明なワーシャは大公に気に入られるが、恐れを知らぬ振舞いにより自ら窮地を招いてしまう……。運命に逆らい生きる少女の成長と戦いを描く、大好評三部作第二弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
66
【わたしは旅に出る。この森のむこうにある世界を見たいの。先のことなんか考えてない】故郷に居場所を失ったワーシャは、冬の王に与えられた馬を供に旅に出る。シリーズ名に名を冠す冬の王・マロースカと魔女・ワーシャのラブ・ロマンス的展開になるのか?と思った巻。その冬の王とワーシャの対話が本巻の白眉。ワーシャは冬の王=霜の魔物に、「どこか遠いところに行きたい。ソロヴェイがわたしを乗せて、知の果てまで連れて行ってくれるわ」と思いを語った後、口ごもりつつ「前にあなたが用意してくれた持参金を……」と顔を赤らめながら…… ⇒2026/04/13
NAO
53
冬の王をはじめとした民話や神話の世界がキリスト教に侵食されて行く中、それでもまだ魔力を持つ者が存在し、その力を悪用しようとする者がいる。中世までの精霊信仰を基盤としたファンタジーにロシア黎明期のモスクワのハン一族との攻防と絡ませることで、この物語が奥行きの深いものとなっている。魔術師や冬の王は、なぜ不死身なのか。ワーシャの祖母も登場し、彼らの以外な秘密が明かされる。精霊たちはこのままいなくなってしまうのか。だが、今回のラストは、そうではないと言っているようなのだ。2024/03/26
しゃお
26
〈冬の王〉三部作の二作目。レスナーヤ・ゼムリャを追われたワーシャは、男装し相棒である馬のソロヴェイと共に世界を見に旅へ。そこで盗賊に攫われた少女たちを救いに出たところ、兄に再会し大公と共にモスクワへ。自由に生きたいと願うワーシャは、モスクワの地で前作以上に女性である事の生きづらさを痛感する事に。自身の自由を願う思いは周りを災厄に巻き込んでしまうけれど、ワーシャの力強さに惹かれ応援。一方で冬の王との間に流れるものの行方はじれったくも気になります。そしてバンニクの予言が示唆するものとは一体?完結編も楽しみ!2023/11/19
りー
24
1巻は「テキサス生まれの米国人がロシアをよく書いてる!」という印象だったが、2巻になると、「ん?なーんかハーレクインっぽい匂いがむんむん…」と、読者として若干引き気味になってしまった。米国ではあの要素がないと売れないのか??と思ったけれど、冬と死の王がデレすぎるのはどうなの??正統派ファンタジーには意外とLOVE要素は必要無いのよ…せめて直球じゃなくて、変化球で投げて頂きたい😓2023/07/03
星落秋風五丈原
18
由緒正しい家の娘が精霊が見えて自由を求めてこの世ならぬ者と恋に落ちる。まだまだ秘密がありそうですね。2024/04/06




