ハヤカワ新書<br> 見えないから、気づく

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ハヤカワ新書
見えないから、気づく

  • ISBN:9784153400139

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内容説明

14歳のとき失明。ハンディキャップを越え、世界初の「ホームページ・リーダー」などアクセシビリティ技術を生み、日本女性初の全米発明家殿堂入り。現在は日本科学未来館館長とIBMフェロー(最高位の技術職)を務める研究者が明かす自身の半生と発想の源泉

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

101
浅川さん、初めての出版だという。14歳で完全失明し、現在、IBMフェローであり、日本科学未来館館長。障害や偏見と戦った苦難の人生を語るかと思いきや、そんなお涙頂戴とは一切無縁の、とても立派な技術論・組織論である。「アクセシビリティ」という概念の大切さに気付かされる。浅川さんの発明は「全ての人にアクセシブル」という理念に支えられている。文学部卒業の著者が、東大で工学博士を取得する。「本書を通じて、私はテクノロジーには人生を変える力があることをお伝えしたいと思いました」というあとがきが胸に刺さる。2024/01/18

けんとまん1007

54
圧倒的な・・という表現を使わざるを得ない熱量と能力・努力。自分の置かれた環境・状況を、どう考えるか、そして、そこからどこに向かうのか。その結果が、どれほど大きなことにつながるのかを考える。俗に言うハンディキャップを、ハンディキャップととらえずに、それをどうクリアするのかという思考。AIスーツケースは、目が離せない。今後の発展形を見つめていきたい。2024/01/14

おせきはん

28
視覚障害という「個性」とテクノロジーを結び付け、アクセスビリティの研究に取り組まれてきたことについて浅川智恵子さんが語っています。多様性のあるチームで、技術者かつ当事者として人と技術をつないできた浅川さんに、イノベーターのあり方の一つの姿を教えていただきました。2024/01/20

はとむぎ

14
視力を14才で失った浅川さん。必要は発明の母と言うが、確かにその通りの人生。 目が見えないからこそ、視覚情報に惑わされず様々なことがみえる。圧倒的熱意が人生を切り開くことを教えてくれる。ありがとうございました。2023/12/28

tonnura007

11
14歳の時に完全失明に至るが、悩みながらも進み続けた著者。障害者のアクセシビリティに注目し、HPリーダーやAIスーツケースを発明。現在はIBMと日本科学未来館館長を務める。 「障害者にもできる仕事」という発想しかなかったが、「障害者がいないとできない仕事」があるというのは目から鱗。HPリーダーの発明の経緯はまさにダイバーシティの重要性が如実に現れた実例だと思う。 ただ、現在の自分に置き換えて失明したら絶望してしまう。Keep Going! 著者はとにかく進み続けて未来を切り拓いたのだと思う。2024/01/22

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