内容説明
護衛の任務に就くために育てられ、剣を極めた少女・シュリネ。
だが、護衛対象を暗殺したという濡れ衣を被せられて逃亡の旅に出ることに。故郷を追われてしまったシュリネは異国の地で、王位継承問題に巻き込まれて命を狙われる公爵令嬢・ルーテシアと出会う。今まさに刺客に襲われているルーテシアに、シュリネはある提案を持ち掛ける。
「わたし、ちょっとお金に困ってるんだ。護衛が必要なら、たった今から雇われてあげるけど」
――二人の出会いが王国の命運を左右する！ 少女たちの剣戟バトルファンタジー、開幕！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
26
護衛の任務に就くために育てられ、剣を極めた少女・シュリネ。しかし対面した時にはすでに護衛対象は死んでおり、暗殺したという濡れ衣を被せられて逃亡の旅に出る剣戟バトルファンタジー。シュリネが異国で出会った、王位継承問題に巻き込まれて命を狙われる公爵令嬢ルーテシア。今まさに刺客に襲われている彼女の護衛となり、執拗に襲撃してくる厄介な強敵を次々と排除してゆくシュリネ。ルーテシアを追い詰める相手はなかなか狡猾で、彼女たちはたびたび窮地に陥りましたけど、活路を切り開いて見事守り抜いてみせたこれからの展開が楽しみです。2023/10/18
nishiyan
13
ある人に使えるためだけに育てられた少女シュリネ。護衛対象殺害の濡れ衣を着せられた彼女は流れ着いた異国の地で刺客に襲われている公爵令嬢ルーテシアと出会い…というガールミーツガール剣戟ファンタジー。きつめのバトル描写が多いのだが、そこにシュリネの剣客としての美学を感じられるのが面白い。ルーテシアの甘さというか優しさには芯があって、シュリネがようやく使えるべき主を見つけた感を際立たせているのも好感が持てた。付き従っていたメイド・ハインの件など問題が残るルーテシア。二人の運命はどうなるか。ぜひ続きが読みたい。2023/12/01
シノミヤユウ
12
剣客少女が超カッコいい！護衛という任務に忠実で、ヒーローの如く、しかし容赦なく敵を討つ鮮烈な手腕に魅せられる。 逃避行する中で、剣客少女は令嬢の人柄に触れ、令嬢は剣客少女の腕と忠心を信頼し、契約以上の強い絆が結ばれていくのもアツい。 戦いでは、剣客少女が斬り、終結後に令嬢が傷を癒すという合わせ技で危機に立ち向かう痛快さに引き込まれました。自身の弱点を技と粘り強さと剣の腕で的確に補う剣客少女の戦いは緊張感があり、だからこそ彼女の飄々とした言動がカッコよかった！少女達の強い意志が未来を開く気持ちのいい物語。2023/10/25
TERU
12
護衛対象を暗殺したという濡れ衣を被せられ逃亡の旅に出た剣士・シュリネは、当てのない旅の道すがら、異国の地で王位継承問題に巻き込まれ命を狙われている公爵令嬢・ルーテシアと出会い... 刀を手に少女は迫り来る刺客たちから少女を護る。ガールミーツガールから始まるソードバトルファンタジーといった感じの作品。全編通してシリアスなバトル描写が多い＋女の子同士の描写に注力している所が特徴。正直ストーリーは最後まで引っ掛からなかったのですが、刀でバサバサ敵を切り伏せていくシュリネを、2023/11/09
真白優樹
11
故郷でとある人物の護衛となる為に育てられるも汚名を着せられ人斬りとなった少女が、旅の中で刺客に追われる公爵令嬢とお付きのメイドに出会い始まる物語。―――やっと見つけたこの意義の為、全て切り捨ててしまえ。 剣戟溢れる血が沸くような戦闘の中、独特の形の絆がある物語であり、心が熱くなるバトルが目白押しな面白さがある物語である。果たしてこの先、少女はどんな敵と戦うのか。一つ危機を乗り越えてその先に向かう先、立ち塞がるのはどんな強敵となるのであろうか。 次巻も須らく期待であるべし。2023/10/24
