内容説明
現役医師による医療現場エンタメ長編!
女優・貫地谷しほりさんも絶賛!
「人は、人に傷つき、人に苦しみ、でも、人に救われるのだと改めて感じさせられました」
映画「いのちの停車場」やNHK連続ドラマ「ディア・ペイシェント」など、数々の話題作を送り出してきた、現役医師でもある著者が描く医療現場のリアル。終末期の患者が多く入院する病棟で働く女性看護師が数々の試練と向かい合う。決して他人事ではないからこそ目が離せない、医療エンタメ長編!!
患者さんには、最期まで笑顔でいてほしいから――。
二子玉川グレース病院で看護師として働く堤素野子は、31歳になり今後のキャリアについても悩みながら忙しい日々を過ごしていた。患者に感謝されるより罵られることの方が多い職場で、休日も気が休まらない過酷なシフトをこなすが、整形外科医である恋人・翔平と束の間の時間を分かち合うことでどうにかやり過ごしていた。
あるとき素野子は休憩室のPCで、看護師と思われる「天使ダカラ」という名のツイッターアカウントを見つける。そこにはプロとして決して口にしてはならないはずの、看護師たちの本音が赤裸々に投稿されていて……。心身ともに追い詰められていく看護師たちが、行き着いた果ての景色とは。
※この作品は単行本版『ヴァイタル・サイン』として配信されていた作品の文庫本版です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
さてさて
143
『ストレスは確かにある。しかも、そこから逃げることはできない。』。一人の看護師の公私に渡る日常を丁寧に描くことで、看護師という生き方を鮮やかに浮かび上がらせていくこの作品。そこにはそんな看護師を身近で第三者的に見れる医師だからこそ描けるリアルな”お仕事小説”の姿がありました。多岐にわたる看護師の”お仕事”に驚くこの作品。常に時間に追われ続ける看護師の日常に驚くこの作品。それでも『患者さんに笑顔でいてほしいから、まずは私たちが笑顔でいなきゃね』と語る看護師のみなさんの姿に心強く打たれる素晴らしい作品でした。2024/11/29
machi☺︎︎゛
80
昔からきつい仕事の1つとして看護師さんはあってだいぶ改善はされているだろうけどやっぱり大変だと思った。人の命を預かるのだから責任は重いし1回の間違いも許されない。でもその分やりがいもあると思っていたけどこの本読むと救われない事の方が多くやり切れない思いになった。患者さんは病気だからある程度は目をつむるにしても酷い事言われたり当たり前の態度をとられるなどこんな理不尽な事ある?って腹ただしかった。2025/12/28
カブ
48
改めて看護師って大変な仕事だなと思ってしまうほど、リアルな医療の現場が描かれています。それでも希望を持ってその職業を選んでくれたことに感謝しかありません。2023/11/05
タルシル📖ヨムノスキー
30
著者は地域医療に携わる現役医師。だからなのか、この物語は胸が苦しくなるほどリアルに看護師の日常を実に的確に描いている。尊大な医師、理想ばかり口にする管理職、学歴を振りかざす新人、そして他の患者を差し置いても自分ファーストにしろという患者、おまけに自分のことは棚に上げて理不尽な要求ばかり突きつけてくる家族。一番割を食うのは経験5年〜10年くらいの真面目な中堅。主人公の素野子もそんな中堅看護師。読んでいて看護師さんの激務に頭が下がります。終章は少し出来すぎかもしれないけれどそのくらい救いがないと辛すぎる。2023/11/14
OHモリ
28
・同業者である医師の著者が書いた本は気が付けば必ず読むようにしている。この作品は医師が書いているだけあってわりにリアルな看護師残酷物語あるあるという感じですね。いやいや、医師なのに看護師のリアルな生活や感情を書ける著者の観察眼や他職種に対する共感が素晴らしいと感じた。 ・途中ドロドロでくたくたで読むのも辛くなったけど・・・最終的には悪人はいない、読後感の良い希望が持てるハッピーエンドだったのが嬉しく励まされた。そんなにうまくはいかないことは重々承知していてもです。2024/01/04
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