内容説明
混迷を深める政治、相次ぐ災害、そして戦争へ──。栄華を極める平清盛を中心に展開する諸行無常のエンターテインメント巨篇を、圧倒的な語りで完全新訳。文庫オリジナル「後白河抄」収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
みつ
35
三種めの『平家物語』を読み始める。訳者によれば、「一文も訳し落とさなかった」、いわば忠実な訳ということで、これまでに読んだ吉川英治の『新・平家物語』と橋本治の『双調 平家物語』が多くを加えていた別の作品になっているのとは大きく異なる(特に橋本「作」は、最初の数行で紹介された事柄だけで数百ページに及ぶというもの)。元の本では保元・平治の乱も終わって平氏が政権を掌握する絶頂期で始まっている(ということは既に衰退の兆しを見せ始めている)というのが大きな違い。古川「訳」は、原文が飛躍する箇所を少し補い、琵琶➡️2024/08/16
ねこさん
20
小学生の時にポプラ社版で読んだ平家物語、何度読んでも面白い。古川版は、原文に近づいて読んでいるような感覚。合戦シーンまではまだまだ。NHKで再放送中の人形劇とあわせて、平家物語の世界にどっぷり。場面場面で変化する様はさながらよどみに浮かぶ泡沫の・・・それは方丈記か。2024/07/11
こちょうのユメ
19
1巻目から平清盛が武家政権を確立し、強権的な支配をすでに行う様子を描いている。「入道相国」として独裁的にふるまい、陰謀やクーデターに関与した者たちへの残酷な処分や、愛人「祇王」を捨てて「仏御前」を新しい愛人にするなど、独裁者としての風景が描かれている。 また、延暦寺・三井寺・興福寺の争いや、後白河法皇との因縁、反平家勢力の策謀の動きもスリリングだ。平家ファミリーの中で、長男の重盛だけが清盛の暴走を抑えるまともな人物として描かれる。結局、これは多くの改作者により長年にわたって作られたフィクションなのだ。⤵2024/08/12
やま
12
友人がお勧めしていたのがステルス状態になっていたか?平台にあったのを思わず購入。◇いやぁ面白いね。途中で訳が飛んでしまっているような気もするけど、こんな話だったんだということを理解できる良本。作者も言っているけど、平家物語っていろんな人が書き足していったんだ。
播州(markⅡ)
11
前語りから震えた。明らかに古川日出男の文章で、明らかに古川日出男のロジックで、古川日出男の言葉が記されている。記されていた。しかし、本編は?本編はどうなのだ?これは古川日出男の文章なのかと訝しんだ。だが同時に、古川日出男の手によるものだと感じられる。信じられたといってもいい。なぜ?平家物語が編纂・追補を繰り返されてなお本筋を失わない強い物語であるから。そして古川が語り部(琵琶法師)としてそれを語るから。私はそう推測した。軍記物語!というイメージが強すぎて、政治の話でもあったのかと驚きが隠せない。2025/04/28
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