内容説明
混迷を深める政治、相次ぐ災害、そして戦争へ──。栄華を極める平清盛を中心に展開する諸行無常のエンターテインメント巨篇を、圧倒的な語りで完全新訳。文庫オリジナル「後白河抄」収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
9
友人がお勧めしていたのがステルス状態になっていたか?平台にあったのを思わず購入。◇いやぁ面白いね。途中で訳が飛んでしまっているような気もするけど、こんな話だったんだということを理解できる良本。作者も言っているけど、平家物語っていろんな人が書き足していったんだ。
りんご
4
犬王の古川日出男さん訳の「平家物語」決して固い文調でないところが琵琶法師が歌ったものとして思えてくれる。それにしても、平家物語ってこんな風なんですね2023/11/07
源次/びめいだー
3
面白いです。2024/03/21
読書家さん#u0oZqN
3
人物名が厄介で藤原は多すぎるしなに盛がだれ盛だか分からなくはなるが、後ろに系譜も付いていて整理できてしまえば割とスルスル物語が読めて面白い。2024/03/16
Ryo0809
2
全4巻のその1は、祇園精舎の鐘の声…から始まり、後白河法皇が鳥羽の離宮へと実質的に幽閉されるまで。ここまでは平氏、とくに清盛の傍若無人な振る舞いを驕りとして描く。反対に嫡男・重盛の人格高潔な様が称揚されるが、病に倒れたこともあって、清盛は権力の継承を焦ったのだろうか。年代記でもある平家物語が、成立後には琵琶法師によって語られながら庶民に広まったのは、その当時から武士の時代となり、山門と仏門の対立もあわせて、常に物騒な世の中であったことも一因なのだろう。ふと、琵琶法師の語りでこの物語を聞いてみたいと思った。2024/01/27