内容説明
七月末、鳳明高校生徒会の夏休みは一味違う。生徒会メンバーは体育祭実行委員・教職員を交え、体育祭の予行演習をするのである!
夏彦たちの仕事は“何事もなく”予行演習を終わらせること。順調に準備を進める夏彦であったが、何も起きないはずはなく――!?
そんなドタバタな夏休みに、突然現れたクラスのアイドル・榛七ルミ。
「……おい、夏彦。体育祭の後あけとけよ」
どうやら鳳明高校には、《体育祭の後にハチマキを交換した男女は結ばれる》――そんなジンクスがあるらしい。
「……やっぱり本気なのね、あいつ」
一部始終を物陰から見ていた幼なじみ・一ノ瀬ひよりの選択は――?
成績、友人関係、世間体――“完璧な高校生活”のウラ、第2弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オセロ
40
放課後や夏休みを利用して安全な体育祭の実現に向けて動き出した生徒会一同。ルミや甘原先生を交えての準備の最中に唯のポンコツがバレないようにあれこれ奮闘するのは退屈でしたが、体育祭本番は生徒会女子メンバーやルミがチアリーダーとして盛り上げたり、ハプニングを解決する為に夏彦が奔走したりと熱い展開が繰り広げられる一方で、唯が悪巧みが発覚したりとなかなか面白かったです。そんな体育祭を通じて明かされる夏彦のウラはそこまで驚きがあるようなものではありませんでしたがラブコメ的には難しい展開になりそう。2023/10/08
よっち
36
毎年夏休みには体育祭実行委員・教職員を交え、体育祭の予行演習をする鳳明高校生徒会。順調に準備を進める生徒会メンバーたちの前に、クラスのアイドル榛七ルミが現れる第二弾。体育祭の後にハチマキを交換した男女は結ばれるという鳳明高校のジンクス。夏彦と体育祭の後で約束をするルミと、その一部始終を物陰から見ていた幼馴染のひより。唯先輩のポンコツバレを防ぎながら、龍山先輩を絡めたエピソードだったり、夏彦とひよりの関係性や意外な一面も明らかになっていきましたけど、彼女が最後に見せてくれた策士っぷりがなかなか印象的でした。2023/10/07
真白優樹
14
体育祭に向けて生徒会として準備する中、夏彦のことを狙うルミが本格的に動き出す今巻。―――皆同じ、皆平等。それはある意味一番残酷。 恋人に関するジンクスのある体育祭、ひよりの先輩の恋路を叶える為に夏彦が奔走する中、彼の秘めているウラ側、あまりに虚ろな部分が見えてくる巻である。ひよりもまた迫れていない、彼の一番近くには。故に条件はある意味平等。果たしてこの先、ひよりとルミ、どちらが夏彦の心をつかむのか。夏彦のウラ、あまりにもな虚ろ。そこに至るまでに一体、何があったのだろうか。 次巻も勿論楽しみである。2023/10/10
はじめまこと
13
この幼馴染は勝たなきゃウソだろ いやあしかし相変わらず素晴らしい10年代ラブコメですねぇ 私はラブコメに関しては主人公のスペックが高ければ高いほど好きなんですよ このハイスペックを性格で覆い隠してバランス取るの最高に10年代の日常系って感じ2023/10/10
ほたる
11
1巻と打って変わっての「ウラ」。一ノ瀬ひより推しなのでひたすら可愛い、良いヒロインだ。花城夏彦という存在が鍵を握っているのは分かったけれど、果たして一本筋が通った行動になっているのかな。ヒロインたちの視点からより彼を掘り下げられることに期待。2023/10/11