電撃文庫 悪役御曹司の勘違い聖者生活２ ～二度目の人生はやりたい放題したいだけなのに～

著者名：木の芽【著者】/へりがる【イラスト】

KADOKAWA（2023/10発売）

• ISBN：9784049152395

内容説明

「その程度で俺の覇道を止められるなど、思い上がりも甚だしいわ!!」

　悪徳領主の長男に生まれた俺――オウガ・ヴェレットは悪役としてやりたい放題の日々を謳歌する、はずだったんだ……！
　周囲の勘違いから俺の評価は勝手に上がり続け、しかも学院長・フローネの策で、生徒会入りと〈学院魔術対抗戦〉の代表入りが決定する。
　許しがたい屈辱だ。好き勝手するのは俺だけでいい。他人の思惑を粉砕し欲しいものを力ずくで奪うことこそ我が覇道！　手始めにレイナは俺のものにする。愛弟子をとられ悔しがるフローネの姿を想像するだけで傑作だ！　ついでに対抗戦で優秀な駒がいないか物色してやろう。クク、何も知らない者から搾取する完璧な【悪役】だ！！！
　
　……………なのになぜ【聖者】認定秒読みなんだ！？

　気ままな悪役御曹司として、やりたい放題したいだけの主人公は周囲の勘違いで【聖者】へと一直線！　第二幕《学院魔術対抗戦編》！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[よっち]

周囲の勘違いから評価は勝手に上がり続け、カレンとの婚約が決まったオウガ。しかも学院長フローネの策で、拒否していた生徒会入りと学院魔術対抗戦の代表入りも決定する第二弾。マシロ相手に着々と誤解を積み重ねながら、外見がすっかり変わったカレンにあっさり方針変更し、強引に決められた生徒会入りと学院魔術対抗戦の代表入りをきっかけに、レイナを手に入れることを決めたオウガ。対抗戦と並行する形で、レイナの過酷な運命も明らかになっていきましたけど、用意周到に準備して黒幕に対峙し、彼女を救ってみせた結末はなかなか良かったです。

2023/10/07

[凜音]

読了 好き勝手やって｢悪役｣になりたい主人公:オウガ。 彼のやる事なす事勘違いから好評価に繋がってしまう。 そんな彼が学院魔術対抗戦に挑む。ヒロインとの掛け合いに笑い、ヒロインと主人公の言葉の読み違いに笑い、熱い戦いの楽しめる第2巻。どうやら1巻から半年、また多数の作品に触れたことでどうやら判定が覆ったらしい。前回好きになれないなと発言していた自ら進んでハーレムを築こうとする姿勢。これにより笑える部分がいくつもあった。主人公の行動を勘違いして受け取った少女達。この食い違いが見ていて兎に角笑えるんですよね…

2023/10/06

[しぇん]

生徒会長回。なので黒幕の正体があっさりばれたのは驚き。もう少し隠してひっぱるのかと思ってました。切り札隠しぱなしなのは引っ張るんだなと

2025/04/17

[真白優樹]

学院長、フローネの策略により生徒会、更には魔術対抗戦のメンバーに選ばれる中、レイナを仲間に引き込むべく動き出す今巻。―――人形の心に灯を灯せ、何よりも希望となるその光を。　生徒会長であるレイナの内面と抱えた闇を描き、オウガが図らずもそこに迫り救い上げていく熱さを描く巻であり、唾棄すべき悪と因縁が生まれる、当面の敵が定まる巻である。望まれていく聖者としての立身出世。その為の敵は、既にそこに据えられた。果たしてオウガは巨悪を打ち破り、大切なもの全てを守り抜くことはできるのか。 次巻も勿論楽しみである。

2023/10/09

[なぎ]

やりたい放題の日々を謳歌するはずが、なぜか周囲の勘違いから評価が上がり続けて生徒会入りと学院魔術対抗戦の代表入りが決定してしまい···。今回は生徒会長であり学院長の愛弟子・レイナのターン。いつも笑顔で生徒会長として品行方正なレイナが抱える過酷な境遇をオウガが自らの力で救うヒーロー性抜群な王道展開でした。フローネが思った以上にクズでしたね。それだけに自分が幸せになれるわけがない、と頑なだったレイナがオウガを信じて身を任せた場面にホッとしました。ますます評価が上がったオウガ、我が道を行く彼に要注目です。

2023/10/08