ハッキング思考 強者はいかにしてルールを歪めるのか、それを正すにはどうしたらいいのか

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ハッキング思考 強者はいかにしてルールを歪めるのか、それを正すにはどうしたらいいのか

  • 著者名:ブルース・シュナイアー【著】/高橋聡【訳】
  • 価格 ¥2,420(本体¥2,200)
  • 日経BP(2023/10発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
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  • ISBN:9784296001576

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内容説明

富裕層、権力者、急成長企業はシステムをハッキングして成功した。
AI時代にルールを味方につけるには、「正しいハッキングの考え方」が必要だ。

あらゆるシステム(コンピュータ/金融/法律/政治/認知……)はハッキングでき、それは大きな成果を生む。
・ピーター・ティールは10億ドルの資本利得税を支払わずに済んだ。
・グーグルやアップルは税制の抜け穴を利用して多額の税金を逃れた。
・ゴールドマンはアルミニウムを買い占め供給を操作、膨大な利益を得た。

ハッキングとは、システムが新たな環境・展開・技術に適応していく過程である。
強者と弱者では、ハッキングのしかたに違いがある。
強者は、権力を行使する方法のひとつとして使う。
弱者は、権力構造をくつがえすために使う。

規則は破るためにある、とよく言われる。だがそれ以上に、規則は出し抜かれ、悪用され、回避され、裏をかかれる――つまり「ハッキング」される。人間の独創性をとかくゆがんだ意図に利用し、文明社会のよって立つ制度を損ねるこのハッキングという現象を説明するのに、ブルース・シュナイアーほどの適任者はいない。『ハッキング思考』は、現代社会の活力と健全性を奪いかねないこの力について新たな発見をもたらす重要な一冊だ。
――スティーブン・ピンカー(ハーバード大学心理学教授、近著『人はどこまで合理的か』)

本書は、 情報セキュリティの第一人者Bruce Schneier著、A Hackers Mind: How the Powerful Bend Societys Rules, and How to Bend them Back の邦訳です。

目次

第1部 ハッキング入門
第2部 基本的なハックとその防御
第3部 金融システムのハッキング
第4部 法システムのハッキング
第5部 政治システムのハッキング
第6部 認知システムのハッキング
第7部 AIシステムのハッキング

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hitomi

14
読売新聞の書評を読んで。面白かったです!各章が短く翻訳も良いのでテンポよく読めます。本書におけるハッキングとは、コンピューターだけではなく「システムが新たな環境・展開・技術に適応していく過程」のことで、違法でも不正でもなく、想定を超えた巧妙なやり方で裏をかく方法。特に面白かったのは、スポーツ界や金融システム、認知システムのハッキング。また、近い将来ありうる、AIによるハッキングは危険性が高いそう。政治や金融システムのハッキングは手間もお金もかかるので強者にしかできず、弱者はさらに負担を強いられるとは…。2024/04/11

茶幸才斎

7
ルールや仕組みの間隙を突いて利益を得る行為をハックと称し、電算システムはもとより、金融・法制度、政治や選挙運営、人の認知機構、そしてAIに関わるハッキングの事例について解説している本。要するに〝ズル〟である。ズルするのもズルを防ぐパッチ当ても、ともに権力や財力があり専門技術を動員できる組織や一部の人たちの間でなされる高度で複雑なイタチごっこに思えて、私のような下々の者はそれで不利益を被っていても気付きさえしないほど、為す術なしと感じる。ひとまず、人様に迷惑をかけてはいけません、というルールでやってほしい。2023/12/14

Ujiro21

3
通勤用に。イノベーションとは逆向きに働く。テック分野にのみならず、法体系も含め、システムの不備をつく。昨今の社会正義が叫ばれる理由が腑に落ちる。2024/01/04

てっき

2
書店で何の気なしに取った本。中身はコンピュータに限らず制度としてのシステムの脆弱性をどのように衝くのか、どういった点が脆弱点となり得るのかといった思考法を主に金融や政治、コンピュータネットワークの実例を交えつつ語った本。面白かったのはハッキングと言うものが生得的に対象のシステムに対して寄生的であり、故にシステムから利益を得ようとする者が積極的に行うものだという指摘。逆にシステムの破壊を目論む場合としての遵法闘争もシステムの脆弱性を衝いた別種のハックという指摘も非常に興味深かった。2024/04/14

kenryo

1
ハッキングは何もコンピュータに限ったものではない。 法律だったり、人間の思考なども上手くやれば意図した通りに動かすことができるのだ。 これらは社会的に地位の高い人(法律改正できたり、発言に影響力がある人など)の方が成功しやすい。 この本では序盤中盤テクノロジーに限ったものではなく上記のようなテーマでのハッキングについて記載している。 私にとってこのような視点はあまり考えたことがなかったので非常に新鮮だった。 終盤のAI関連、これが筆者がもっとも言いたかったものだと思うが、文字数足りないので終わる。面白い 2024/03/21

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