内容説明
国家権力への復讐を決意した元貴族令嬢ヴァイオリア。
復讐への足掛かりとして貴族院に対抗できる権力機関である大聖堂を思いのまま操れるようにするため、
聖女選挙に参加して聖女の座を勝ち取るという策を講じることに。
そうして貴族、大聖堂、民の欲望が渦巻いた中で始まる聖女選挙。
様々な思惑が交差する選挙でヴァイオリアはブレずに策略を巡らせる。
「これからこの国は動乱の時を迎えますの。皆様、その準備はよろしいかしら?
特に、今まで只々暴利を貪ってきた貴族連中は、しっかり覚悟しておいてくださいましね?」
さらに腐りきった王政をぶっ壊して圧倒的ハッピーエンドを迎えることはできるのか!?
倫理観ぶっ飛びブロークンお嬢様言葉でお送りする最高に爽快&愉快な国家転覆大活劇!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
史
4
明るく楽しく激しく苛烈に猛烈に。ともかく悪党は頂に立って、なんやかんやで善政を敷いている。やっていることは残虐なこともある。しかしながらそうした裏技と卑怯なこともどこか善き権力者らしい。マッチポンプはあるけれども、基本的に貴族だけを狙っているのも良いですね。そんな豪快痛快復讐話も悪くない。2023/12/04
菊地
3
思っていたようなピカレスクものではなかったし、細かい粗や気になる点は無くも無いんだけど、最後まで明るく前向きにハッピーに復讐劇としての国家転覆をやり切った点は素直に評価したい。2巻で納まっているのがちょうど良かったね。2024/07/29
ちいたけ
3
(紙)復讐盛大にしまっす。革命じゃ~~。2024/04/28
瑠希
1
書籍では主要キャラに物語上の役割が凝縮した結果、主要キャラの掘り下げが深まった点がWeb読者としては嬉しいところ。上下どっちだったか忘れたが、一番好きだったエピソードである「ヴァイオリアとチェスタの“自分らしい色”に纏わる会話シーン」が残っていてとてもとても嬉しかった。私の好きな色、私らしい色。好きな色だからこそ、自身に「赤っぽくあれ」と思い、そのように振る舞う。生きる。そうすることでまた、「私らしい色」になっていく。大好きで、共感できるエピソード。色彩感でした。残してくれてありがとう。大好きです。2024/09/30