角川書店単行本<br> 焼き芋とドーナツ 日米シスターフッド交流秘史

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角川書店単行本
焼き芋とドーナツ 日米シスターフッド交流秘史

  • 著者名:湯澤規子【著者】
  • 価格 ¥2,420(本体¥2,200)
  • KADOKAWA(2023/09発売)
  • 夏至&父の日!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~6/21)
  • ポイント 550pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041126493

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内容説明

知られざる壮大な連鎖が浮かびあがる。
津田梅子が二度目の留学で学んだウッズホール海洋生物学研究所。その前身施設を設立したエレン・リチャーズは女性で初めてマサチューセッツ工科大学に入り、家政学を確立した人物で、彼女が大学を志すきっかけとなった雑誌の寄稿者の一人が『小公女』らで知られるバーネット。
その雑誌や『若草物語』のオールコットらによる労働文学の読者に、マサチューセッツ州のローウェルの女工たちもいた。彼女たちは女性だけの共同組織を作り、雑誌の発行も行っており、それらを含めたアメリカの女性教育を見聞して日本での教育拡充も訴えたのが森有礼だった。

■集会と焼き芋は喜びとささやかな抵抗
■日本でもアメリカの女性運動を同時代的に参照し、実践していた
■ローウェルの工場の窓には新聞の切り抜きが貼られ、それは窓の宝石と呼ばれていた
■ドーナツは主食のように見なされていた
女性労働者は一方的な弱者でなく、実は「わたし」の人生を強かに拡張していた。
ではなぜ、「わたし」という主語で語る術を私たちは失ってきたのだろうか?

【目次】
プロローグ――「わたし」を探す
第一部 日本の女性たち
第一章 糸と饅頭――ある紡績女工のライフヒストリー
第二章 焼き芋と胃袋――女工たちの身体と人格
第三章 米と潮騒――100年前の米騒動と女性の自治
第四章 月とクリームパン――近代の夜明けと新しき女たち
第二部 アメリカの女性たち
第五章 野ぶどうとペン――女性作家の誕生
第六章 パンと綿布――ローウェルの女工たち
第七章 キルトと蜂蜜――針と糸で発言する女性たち
第八章 ドーナツと胃袋――台所と学びとシスターフッド
エピローグ――「わたしたち」を生きる
あとがき――「わたし」の中に灯る火
主要参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

つちのこ

40
焼き芋とドーナツは日米の産業革命期を生きた女性たちの胃袋を満たした食べ物。本書の内容では比喩でしかない。高井としを、津田梅子、相馬黒光、伊藤野枝、ルイーザ・オールコット、エレン・リチャーズなど女性解放運動の旗手となったファーストペンギンたちを取り上げているが、彼女たちに共通しているのは、食べ物や賃金、長時間労働、教育といった目に見える身近な女性差別から、不条理に対する疑問や憤懣を当たり前の要求にして風穴を開けたことにある。黎明期の日本では、労働環境の改善を進め、女工を人間として扱った大原孫三郎のような⇒2023/11/20

b☆h

39
約1カ月近くかかって読了。ネット記事で柚木さんがおすすめしていたのを見かけて読んでみた。1900年前後の食と女性の生き方を描いた歴史書。1880年頃は女性は学ぶ必要はないと考えられ、結婚すれば夫に従うものだと考えられていた。それから100年超が経った現在も結婚についてはそれほど大きくは変わっていないように感じる…。女性の自立に大きく関わった人よりも、その背後にいるたくさんの声が聞こえ見え隠れするようだった。前々から気になっていた女工哀史を読んでから再読してみたい。2025/03/25

TATA

32
新聞の書評から。日米両国の女性労働史。ジェンダーの歴史として読むと確かに興味深く読める。ハードカバーなんだけど新書のような内容だったかな。2024/01/27

kan

29
副題「交流秘史」はピンと来なかったが、日米の女性労働史を「日常茶飯」、すなわち「取るに足らないもの」とされてきたことに注目してまとめ、「わたし」という主語を取り戻すもので、興味深く読んだ。女工哀史の著者の内縁の妻高井としをの濃密なエピソードから始まり、マサチューセッツの工場の窓に切り抜きを貼り「ジェム」と呼ぶ女性工員、西部開拓期にパッチワークキルトを通じて労働とコミュニティ形成を行う女性たちなど、日々の生活に根差した営みが価値観の醸成、集団としての文化・潮流へと繋がる過程が生き生きと描かれ、勉強になった。2026/04/11

誤字脱字が多くてすみません

18
★焼き芋とドーナッツ/湯澤規子/角川書店。約100年前に「女工哀史」というルポタージュが出版された、作者は「細井和喜蔵」。それに関連して「女工哀史」があった、作者は「高井としを」という。この作者は「細井」の内縁の妻である。細井は女工と一括りにしての「低賃金」「長時間労働」など過酷な生活状態を書いたものだという。それにひきかぇ高井の書いたものは女工の日常茶飯事をとおして、一人の人間として目覚めていくガリ版刷りの小冊子だったらしい。2024/10/01

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