メディアワークス文庫<br> ミステリ作家 拝島礼一に捧げる模倣殺人

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メディアワークス文庫
ミステリ作家 拝島礼一に捧げる模倣殺人

  • 著者名:野宮有【著者】
  • 価格 ¥792(本体¥720)
  • KADOKAWA(2023/09発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784049151114

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内容説明

謎に包まれた天才ミステリ作家・拝島礼一の代表作「絵札の騎士」を模倣した連続猟奇殺人事件が発生。
 新米週刊誌記者の織乃未希は、唯我独尊な拝島に半ば強引に協力を求められ、秘密裏に事件を調査することになる。
 原作者としての強みと推理力で事件を紐解いていく二人だったが、模倣犯が仕掛けた狡猾な罠や、世間に渦巻く正義という呪いが容赦なく襲い掛かってくる――。
 壮絶な頭脳戦の果てに、二人が辿り着く驚愕の真相とは?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

38
謎に包まれた天才ミステリ作家・拝島礼一の代表作「絵札の騎士」を模倣した連続猟奇殺人事件が起きてしまい、拝島と新米週刊誌記者・織乃未希が汚名を晴らすためおぞましき猟奇事件立ち向かうミステリ。原作者としての強みと推理力で事件を紐解いていく二人。しかし一方で模倣犯が仕掛けた狡猾な罠にハマったり、容赦なく襲い掛かるネット上で公然と誹謗中傷する世間に渦巻く正義の呪い。インパクトのあるキャラの拝島に振り回される二人のテンポの良い掛け合いも絡めながら、模倣犯を追い詰めた先には意外な結末も待っていて読み応えがありました。2023/10/26

わたー

23
★★★★★凄惨な描写に定評のあるミステリ作家、拝島礼一。彼の代表作「絵札の騎士」に登場する殺人鬼を模倣した連続殺人が巷を賑わせているなか、新米週刊誌記者の主人公が彼と共に連続殺人犯に迫っていくライトミステリ。「本格」と名乗ってもいいぐらい重厚な謎解きが楽しめる作品であることに加え、探偵と助手ポジションである二人のキャラクタ性が良いのでバディものとしても楽しめる良作。謎解きとは別に「正義中毒」と「創作物が現実に与える影響」の二つを作品の核としていて、この作品は令和の今だからこそ書けた作品だなと強く感じた。2023/11/19

ハスゴン

22
確かにセンスを感じさせる初めての作家さんとは思いますが、もう少し謎が魅力的だともっといいけどね。次回作も期待されるべき作家さんが出てきた。2023/12/21

きたさん

18
メフィスト系にも近い正統派の新本格ミステリの匂いを感じる作品でした。ある小説に傾倒しその作品を模倣した事件を起こす犯人を追う推理作家と、その作家に憧れる週刊誌記者のコンビは、時に笑えて時にシリアス、読んでいて心地よささえ感じました。ネット炎上に触れた小説は昨今とても増えてきたけれど、その中でも真摯さや芯が感じられ、とても面白かった。2023/11/01

冬野

15
初読み作者さん。このレーベルでは珍しい、特殊設定なしの非常に硬派なミステリ作品。社会派サスペンスでもある。傲岸不遜な天才男性に振り回される助手役の女性、という構図は苦手なんだけど、礼一は変人という印象の方が強くてあまり気にならなかった。この人格で拝島礼一という名付けは皮肉なのかな…。事件の真相については予想の範囲内だったけど動機は考えつかなかった。礼一が(ひいては作者さんが)創作物に対する責任を真摯に真剣に考えていることが伝わってきて良かったです。このバディの物語をもっと読んでみたい。星:4.5/52023/10/15

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