内容説明
樹木はどんな科学技術よりも優れた力で二酸化炭素を吸収し、雨量や気温を適切な状態へとコントロールする。そしてその調整の仕方を子や孫へと受け継いでいく――。長年、森林の管理をしてきた著者が、樹木の秘められた力を明かし、環境問題解決の道筋を説く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
izw
4
地球の気候変動を押さえるには、樹木が非常に重要な役割を果たす。単一の樹木を植林した人工林は脆弱であり、二酸化炭素削減効果も小さい、人の手の入らない天然林に戻すことが重要だと主張している。植林を進める林業界の施策を厳しく批判しているが、天然林化を進めると、木材を利用する「林業」はどうしていけばよいのか、という疑問が残る。天然林を増やすと共に、人工林をどう混ぜるか、という議論が必要なのではないかと思うが、対立の構図しか描かれていない。著者の理論の妥当性が認知されないとその先に行かないのだろうか。2024/07/12
kamekichi29
4
原生林の保存と、人が手を加えない自然による再生を訴えている。植林、伐採の繰り返しでは環境をさらに悪化させるという。 前作は森に関するエッセイだったけど、本作は森の環境時事問題の本という感じもする。2024/02/21
Humbaba
1
いくら調査をして判断したとしても、その判断が誤りであるという可能性はゼロにはならない。まして自然環境を相手にした場合、どうしても予想外の結果というのは生じがちである。結果出るまでに時間がかかり、しかも変えようと思っても簡単には変えられないものだからこそ、できるだけ長い目線で調査を行い、兆候が現れたらそれを逃さずに適切な方向に進んでいるかをよく検討する必要がある。2024/05/16
Sosseki
1
前作が自然科学的だったのに比べ、本作は、どちらかというと政治的、経済的だった。自然は複雑で、まだまだ分からないことも多いのだろうが、研究が政治や経済に左右されるのは嘆かわしい。アスファルトで覆った土壌の回復に長期間かかると聞いたが、踏み固められた土壌も回復が難しいとは!林業や農業、人間の生活と森をどうバランスを取るのか、難し過ぎる。私は筆者ほど希望は持てないかも。2024/01/21
ルーシー
0
森、樹木、ドイツの森も日本とあまり変わらないのかなと感じました。 太陽光発電所が、山の所にあちこちありますが、やっぱり山は、山であるべきです。2024/10/09




