内容説明
天才植物学者が、ピンチを乗り越え夢に向かって駆け抜ける!
研究に没頭する万太郎の前に、田邊教授が大きな壁となって立ちはだかる。それでも万太郎は諦めずに自分の道をつき進む。妻の寿恵子は、そんな万太郎を懸命に支える。さまざまなピンチに見舞われるが、万太郎の熱意と寿恵子の才覚で、明るく乗り越えて進んでいく。ドラマのストーリーそのままに、セリフ満載で臨場感あふれるノベライズをお届け。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
智湖@ベルばら同盟副会長
30
明治初期、小学校中退ながら独学で植物研究に没頭した万太郎。日本人の手で、日本のフロラ(植物相)を明らかにすることを志す。東大理学部植物学教室に出入りを許され、新種発見、研究雑誌刊行など業績をあげるが、教授から憎まれ出入り禁止になるなど、茨の道をゆく。貧苦の中、妻、寿恵子に支えられ、ついには博士号を取得。そして初志貫徹する。モデルとなった牧野冨太郎とすえ子は同じものを見つめてきたんだろう。現在二人の「牧ちゃん」「スエちゃん」と仲睦まじい手紙が残る。貧苦を経験しながらも二人はきっと幸せだったんだろう。2024/09/16
やぶき
3
小説を読み終え、改めて好きな作品だなぁ..と。 声を大にして好き!というより、心の大切なところにそっと仕舞っておきたい、そんな作品。 ありありと情景が浮かぶし、これまでのストーリーの積み重ねがあったからこそ、植物の名を並べて庭園を思い描く場面がとてもお気に入り。 個人的に、標本整理を一度は断った紀子さんが呼び止めたのはスエコザサだったのがやはりそういう表現だったんだ、と分かったのが嬉しい。2023/10/29
ihatov1001
2
植物学者槙野万太郎の物語下巻です。東京大学の植物学教室に出入りが認められ、植物学者として飛躍の時を迎えたかに見えましたが、論文に教授の名前を記載しなかった事により、出入りを禁じられてしまいます。この目の前のことに夢中になるあまり人を軽んじる失態は、幼少のころ小学校にて授業が面白くなく他事をやり先生を激怒させた挙句中退してしまったことを思い出しました。彼の欠点であり魅力でもあると感じました。そんな苦境に陥って彼を救ってくれたのは妻寿恵子の存在。しばしば主人公を食ってしまう程の活躍は爽快で小気味良かったです。2023/10/01
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