内容説明
澪子は41歳。夫に浮気されバツイチ引きこもり中。ある日、売れっ子イラストレータとして活躍中の姉が金の無心にやってきて、流れで一緒に実家に出戻ることに。そんな訳あり姉妹を母は他人事と知らぬ顔。女三人の侘しい実家暮らしが始まるが、ある夜〝男?の視線を感じて目が覚めて――。帰ればそこに家族がいて居場所がある。実家大好き小説誕生。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はっち
14
いつものまさきとしかさんとは二味ほど変わってました こんな作風もあるんやと戸惑いながら読了 家族といえど色々あるね 澪子が住んでたという右上の町というのがどういう意味なのかが気になった 地名なのか札幌の右上の町という意味なのか?2024/01/06
くろねこ
12
デリカシーのない母と引きこもりの長男、圧の強い姉とコミュニケーション能力皆無の妹。 そんな家族が実家に集結し新たな生活を始めるも、様々な問題が勃発し…。。 一緒に暮らしていくうちに、見えてくる本当の顔と家族へのそれぞれの想い。良い家族小説でした。2023/10/02
S.U.
8
失礼ながら表紙を見ての予想よりも面白かったです。ちょっとタイトルがイマイチかなと思います。特に『出戻り』というワードチョイスが…改題しない方が良かったかも。タイトルでは姉妹が主役になっていますが、母、兄、姉、妹の4人家族の物語。母と兄のキャラがユニークで強烈で、この小説のキモだったと思います。さすが札幌在住のまさきさん、ネイティブ北海道弁が、お母さんの癖が強めのキャラクターに物凄くマッチしていました。3人兄妹が全員40代というのも面白くて、イメージだけではない等身大の40代が描かれている感じがしました。2024/05/16
サクラ
6
なんとも不思議な家族のお話。大人になって、改めて兄弟や親の事を知るっていうのは結構あることだと思いますが、1人の母親について年の差があるとはいえこうまで思いが違うものなんですね、でもどこかにいそう(笑)ノーリーが一番気になりました。2024/07/07
percy
6
本屋さんでこのタイトルでまさきさん!?で気になり、即買い。まさきさん、こういうのも書くのね!好き^ ^家族のことって、ホント上手く表現しているなぁ。 ノーリーの楽しいは貯める。という表現も好き。にしおかさんの解説も良かった。2023/10/07