内容説明
緻密な統計分析とダイナミックな論理展開で米国における格差拡大の背景と社会関係資本〈ソーシャルキャピタル〉の重要性を論じてきたR・D・パットナム。『孤独なボウリング』『われらの子ども』などのベストセラーに次ぐ本書では、米国の過去100年におけるコミュニティ志向の上昇・下降について政治、経済、社会、文化、人種、ジェンダーの各領域から検証。危機的状況にある現在の米国が再び〈上昇〉するためのヒントを探る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
yooou
4
☆☆☆☆☆ 衝撃的でした。互恵的社会と個人主義社会はこの125年間上昇から下降へと逆U字型に変遷してきていた。125年間という大きな時間の流れのなかで自分たちの価値観や行動がどう変わってきていたのか。なるほどそういうことだったのか。あれこれ腑に落ちる本でした。2024/03/16
takao
2
ふむ2024/01/12
chiro
2
トランプ以降アメリカの分断はより深いものとなり内戦の危機さえ現実味を帯びている。著者は「孤独なボウリング」によって当時のアメリカについて論じ社会的共通資本の必要性を説き、その後の変遷についても著作を上梓してきている。その著者がアメリカがもう一度上昇しうるかというテーマで歴史を振り返り可能性について言及した著作。「私〜われわれ〜私」といった流れを今一度われわれへと取り戻す試みはアメリカのみならず多くの国にとっても参照すべき提言と感じた。2023/08/12
お抹茶
1
1895~2015年のアメリカ経済,政治,社会,文化におけるスコアを重ねたところ,1960年代を頂点とする逆U字型の「私―われわれ―私」カーブが浮かび上がり,平等で協調的・結束的・利他的な国家から個人の利害を上位に置く国家に戻った。このマクロな現象をさまざまなデータを用いて述べていく。公立高校,労働組合,連邦税制,反トラスト法は米国を経済的平等へ向かわせたが,1970年代になると衰退・反転した。もちろんデータの選び方に恣意性はあるかもしれないが,無意識のうちに形成される社会の趨勢を描いていく手法はさすが。2024/03/20
SUNDO
0
分断統治/寡頭・独裁・専制/スキル偏向型技術変化/36-66連隊を美徳と評価/累進性の回復(ブッシュ・クリントン・オバマ)/ジョージ・ロムニー/1973中絶問題で政党・宗教の分断はなかった/1975以降超党派共闘の消失/政治の部族性/エリート-大衆の相互作用=トップダウンが有効/クロンカイト(アンカー)/友愛会等の中核部グループ≒アジール・互酬性原理による相互扶助/60以降の組織はプロが運営するアドボカシー組織/宗教=コミュニティの豊かな源泉/市民宗教/シーライズム/組織化の成功はアイデンティティの再構築2024/10/13




