出版社内容情報
ギリシア語〈スコレー〉にレジャー理念の原郷を訪ね,先進国サラリーマンの余暇実態を比較,ゴルフ・尾瀬観光・ディズニーランドに日本人のレジャーの特質を探る。
内容説明
アリストテレスの「スコレー」概念にまで遡り、レジャー観の変遷を辿るのを皮切りに、フランスのヴァカンス法やイギリスのナショナル・パーク法の成立過程とその意義を問い、さらに先進国サラリーマンの余暇行動を比較検討する。また、国際的な航空・観光産業の発展を展望しつつ沖縄やインドネシアの観光開発の実態と環境保全を論じ、さらにゴルフ、尾瀬観光、ディズニーランドにおける日本人のレジャー行動の特質と問題を抉り出す。ポスト・サービス社会へ向けてホスピタリティ・マネジメントをも提唱する意欲作。
目次
第1部 レジャー思想史概観(レジャー理念の原郷;レジャー観の変遷と現代レジャー)
第2部 先進国のレジャー(フランスにおけるヴァカンス法制の発展;イギリスの戦後のレジャー政策―ナショナル・パーク法を中心に ほか)
第3部 観光の新展開(航空の発展と現代観光;沖縄の観光開発 ほか)
第4部 日本型レジャーの断面(日本の観光プラティクと余暇問題;日本人のゴルフの遊び方 ほか)