本所おけら長屋 外伝

個数:1
紙書籍版価格
¥880
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

本所おけら長屋 外伝

  • 著者名:畠山健二
  • 価格 ¥750(本体¥682)
  • PHP研究所(2023/09発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569903408

ファイル: /

内容説明

金はないが情はある、お節介で名高い「おけら長屋」を舞台にした大人気シリーズの“外伝”は、人気登場人物たちの若き日を描く前日譚。 ●「馬鹿と外道は紙一重」万造と松吉は偶然、同じ日におけら長屋に引っ越してくる。意気投合した二人は、長屋の髪結いの女の家で、小遣いをもらって暮らしている小一郎という優男に憧れるが……。 ●「家督は寝て待て」上総久留田藩藩主の四男だった高宗は、いかにして津軽黒石藩藩主になったのか? 十五歳の高宗と五歳の玉姫の出会いを描く。 ●「金太が街にやってくる」おけら長屋は、実は“事故物件”だった!? 住民らに立て続けに災いが起きる中、長屋立ち退きの話まで持ち上がる。なんとか阻止したい住民たちが考えた案とは? ●「みちのくさとり旅」妻を亡くし、黒石藩の剣術指南役を辞した鉄斎は、剣術とは何かという答えが見いだせないまま、江戸に向かっていた。旅の途中、仙台に立ち寄った鉄斎は、宿屋で盗難騒動に巻き込まれる。 特別付録として、シリーズ第一幕(1~20巻)の名場面ガイドも収録。笑いと涙の“おけらワールド”を、ぜひご堪能ください。文庫書き下ろし。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんたろー

139
本編が終わって寂しかったので、外伝が出ているのを知って思わず購入。4つの話は1巻以前の物語でエピソード0とも言える内容…万造と松吉の出会いと八五郎たちと関係の始まり、黒石藩藩主・高宗の若かりし頃とおけら長屋との繋がり、金太がおけら長屋にやって来た頃の騒動、鉄斎が江戸を目指している途中の話。シリーズを補足して余りある笑えて泣ける好作品で、ファンには嬉しい御褒美のように感じた。お気に入りのお染が登場しなかったのは残念だったが、第二部で再会できるのを祈って…畠山さん、阿波でーす、じゃなかった、期待してまーす!!2023/10/02

タイ子

123
外伝でも笑えるし、胸に沁みるエピソード。大家の徳兵衛さんの元に万松の2人がやってきて住み着くまでの話。2人の最初ってないの?って思うほど慣れるの早すぎだし、八五郎さんとの馴染みがこんなにスムーズだったとは。黒石藩のお殿様(甲斐守高宗)の家督の話はほんわか良かったなぁ。一番好きなのは、鉄斎さんの江戸までの話。人情噺にジワリ。そして、金太を登場させてくれて嬉しい。そっか、こうやって金太は長屋にやってきたのか、やっぱ大事な存在なんだな。それぞれが途中からそうなったのではなく、初めから彼らだったのが一番の満足。2023/09/24

のり

107
おけら長屋の愉快な仲間達が、どの様な軌跡を辿って集まったのか、その経緯がわかった。万松の二人は出会うのが運命付けられいた。八五郎もやはり只者ではなかった。金太に関してはやはり笑わせてもらったが、皆に愛されているのが良くわかる。殿や鉄斎の苦難も改めて理解したし、人となりを存分に堪能出来た。巻末の名場面ガイドも懐かしくて良かった。2023/11/09

初美マリン

95
馬鹿と外道とは違うというのがこの本の真髄かなと思った。やはり島田鉄斎いいなあ。おけら長屋の成り立つ以前のお話。2024/01/24

itica

86
偶然同じ日におけら長屋に入居した万造と松吉。それがこの物語の始まりの章。うわあ、万松は最初からこんな感じだったんだね。その後のふたりを知っているから耐えられたものの「何だ?こいつら」くらいにアホでお調子者はずっと変わっていないんだね(笑)黒田藩主の元服前、鉄斎が江戸に来る途中とエピソードが続く。名場面ガイドも懐かしさがいっぱい。おけら長屋は住人の絶妙なバランスで成り立っているんだなと、何故かしみじみしてしまったよ。愛され続ける理由がそこにはある。 2023/12/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21521893
  • ご注意事項