内容説明
台地と低地ばかりの東京都心に対し、台地・丘陵・山地・低地と地形がバラエティーに富む横浜や川崎。水道道という幹線道路が存在する地形に富んだ高低差と、正真正銘のくぼ地や暗渠や上水路などが散見できる都市でもあり、都心とは違った地形の面白さをスリバチの達人たちと暗渠&水路の達人達が共同で制作する1冊。収録地図は現代図+明治~昭和期の古地図の1エリア2図の構成。(また人気エリアの鎌倉・逗子・江の島・横須賀なども収録)。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
skunk_c
62
60年以上横浜に住んでおり、子供の頃から親に連れられてあちこち歩きに行ったし、今でも歩くことは大好き(最近は減量もかねて徒歩通勤もやってる)なので、こういう本はありがたい。最初の日吉でいきなり蝮谷が出てきてにんまり。高校時代ここでテニスの試合を何度もやったのよね。自分の職場周辺も登場するし、行ったところ、知ったところも多く、細かい間違いも見つけたけど、それより見逃していたところを歩きに行きたくなった。残念なのは、せっかく近くを話題にしているんだから、まさにスリバチ状の根岸競馬場跡を取り上げてほしかった。2022/03/09
ちゃま坊
19
運動のために始めた徘徊だが、今は高低差の3次元にはまっている。坂道、スリバチ、水路の関係がわかってくると街歩きもさらに楽しくなる。縄文海進を想像しながら、坂の上に立つと思わぬ絶景に遭遇することがよくある。東京に比べて神奈川県はスリバチが多いような気がする。こんな身近にまだ知らない地形があったのか。2021/11/22
Tadashi_N
9
平地と山地の際が面白い。2024/06/22
ますりん
6
東京の割と大きめの書店でも扱っておらず、しょうがないので、イヤだけど新刊をアマゾンで購入。じっくり味わいます。神奈川はそもそも広いし、そのなかで割と山地というか丘地というかの面積が多いので、スリバチ目線だと広く点在してしまうのは致し方ないとして、贅沢言えば、もう少し三浦半島(横須賀のみ)とか、相模川近辺(なし)も攻めてほしかったなー。2021/11/03
yumani
3
その印象的な表紙にふらふらと吸い寄せられてしまうイラスト(保土ケ谷らしい)。好き〜♪としか言えない景色。残念ながら、おらが村近辺はスリバチとは無縁なんだけど、ちょこっと遠出すればそこかしこで出会う急階段や坂道。見つければ後先考えずに取り付いてしまうのは、もはや本能か(笑)「神奈川」の由来がかつて神奈川区を流れていた短い小川「上無川」←その上流がはっきりしないため。だなんて諸説あったとしてもときめく。何年にもわたり知らずに写真に収めた場所がワンサカ。謎解きをしたような新鮮な感動がイッパイ♪2023/10/13