内容説明
漱石を日本近代の一人の思想家として捉え、その哲学思想を探る。「自己本位」から」「則天去私」に至る漱石の苦闘が意味するものとは。日本近代を抉る画期的論究。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
かんちゃん
2
「則天去私」という言葉については見覚えがあったが、どのような意味なのかは考えたことがなかった。また、漱石といえば「こころ」と「吾輩は…」の印象が強く、陰鬱なのか、ユーモラスなのか、真剣なのか、斜に構えているのか、つかみきれない作者でもあった。本書では、当時の思想状況の中で、近代的自己に出会い、それを超克/解脱しようとした漱石の思想的歩みに焦点を当てている。2022/04/17
すはまっこ
0
考える観点をたくさんもらった宝箱みたいな本だった。 ・バフチンと漱石 ・「生きなければならないように生きる」という在り方について ・ケアにおける「受容」がもつ則天去私性 ・漱石における仏教とキリスト教 その他、論を進める観点として導入されていたものを応用できそうメモ ・シテによる鎮魂の物語から見るアニメ「平家物語」 ・ジェームズ「多元的宇宙」とスパイダーバース ・ベルクソンの時間論から見る始祖の巨人2022/04/11




