内容説明
すべての施設に こどもを育む遊具・あそび環境を。<遊環構造>理論に基づいた、あそび場96例!こどものあそび環境の有り様を見つめてきた建築家・仙田満による独自の<遊環構造>理論に基づき、これまでに設計した遊具、あそび場の集大成。図書館、コンサート会場、スポーツ施設などに備えた「あそび場」96例を写真家・藤塚光政の躍動感ある写真で、ご紹介します。あそぶことで、こどもは社会性、コミュニケーション力、運動能力、そしてレジリエンス力を育みます。文化活動、スポーツ活動、社会活動を行うすべての施設に、こどものあそびを保証する居場所づくりを。これからのこども環境を考える、すべての大人に必携の一冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きゅー
4
ジブリパークを含む愛・地球博記念公園内には、児童総合センターという色気のない名前の施設がある。しかし足を踏み入れてみれば二重らせんの塔状の遊具、不思議な形のトンネル、床下の隠れ場など、そこが子どもにとっての楽園であることを発見する。今回偶然手にした本書により、それが著名な建築家である仙田満の作品だと知った。彼のコンセプトの「遊環構造」とは少し違うのかもしれないが、児童総合センターにおいては、環状型の遊具群が不規則に配置され、子どもがその都度新鮮な気持ちで遊具に向かい、走り回って、スタート地点に戻ってくる。2023/10/25