内容説明
秋葉原の《女神》との戦いから二ヶ月。リハビリや訓練にあたる「カローン」のもとへ、タカナシ・ハルという新たな女性隊員が送り込まれる。
上層部からの“監視”なのは明白なハルの経歴に、たとえ監視といえども仲間――そう過去の自分を重ねて手を差し伸べる決意をするカグヤ。
「人を救ってやるために戦場に出る? 笑わせるわ」
だが、相手はアズマ以上の難敵で……!? ハルの言葉に反目するように、カグヤは救いこそが是であると思い詰める。
救うべき、救わなければ。己が正義と信じ、取り憑かれた救世の果てに少女が目にするもの。
「じゃあな。……人間」
それは激励と羨望と皮肉と、裏切りで――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
31
秋葉原の《女神》との戦いから二ヶ月。リハビリや訓練にあたる「カローン」のもとへ、監視局からの出向という形で新女性隊員タカナシ・ハルが送り込まれる第二弾。上層部からの監視であることは明白なハルの経歴と態度に、過去の自分を重ねて手を差し伸べる決意をするカグヤ。一方で全てを救いたいと奔走する彼女に突きつけられた、勇者になった少年からの明確な拒絶。反発を覚えるハルがそれでも何もかもを諦めないカグヤの熱い想いに触れ、少しずつ変わってゆく展開は良かったですけど、厳しい状況はこれからも続きそうで、続刊が気になりますね。2023/08/10
真白優樹
10
リハビリと訓練に励むカローンへ、監査局からハルという少女が出向してくる中、「クロノス」という武器の真実に迫っていく今巻。―――聖女ではなく戦士として。その思いで守るために。 アズマ以上の難敵であるハルにカグヤが意固地になっていく中、彼女でも救えぬ勇者を描き成長を描き。その裏でクロノス、そして勇者と殲滅軍に隠された事実に迫る巻であり、底冷えのするような真実の一端が明かされる巻である。生きている武器、その原料は、禁忌。 ではそれは、最初はどう作られたのか。そもそも勇者とは何なのか? 次巻も勿論楽しみである。2023/08/11
しん∞SHI−N
7
【世界の構造を疑え、その救世の果てにある禁忌の真実】秋葉原の女神との死闘から、カローンでリハビリや訓練に励むアズマの元に、監視役としてハルが出向き、カグヤの信念とぶつかり合う中、クロノスの真実を知る物語。哀しき現実だが、勇者と人間は分かり合う事は叶わぬ。世界に仇なす異形の怪物の彼らも元は人間だったのだから。理想を夢想しながら世界を蹂躙する勇者に対抗するクロノス。しかし、強い力には代償が伴う。殲滅を是とするハルと救世する事に価値を見出すカグヤ。相反する考えの中で勇者の真実とクロノスの禁忌が浮かび上がるのだ。2026/06/09
らいら
7
勇者は一体何故生まれるのか?徐々に手がかりは明かされるも、未だに真実には手が届かない。的なお話。 勇者は、今はバケモノかもしれないが元々は「人」である、という点にフォーカスを当て、武器の成り立ちからカグヤの葛藤まで、様々な側面を描いた展開が良かったですね。 徐々に明かされる設定から考えるに、背後にはかなりおどろおどろしいものがありそうで、その点は中々に好み。 ただ欲を言えば、2巻で勇者の正体に迫ってほしかったというのが正直な所。2023/08/14
ヤギ郎
7
シリーズ第2巻。化物である《勇者》のデザインが『 魔法少女まどか☆マギカ』に似ているため、この雰囲気に引っ張られるが、独自の世界観を描いている。前巻の戦いから、カグヤは本格的にカローンの隊員として活躍するようになる。そこで監査所からカローンの隊員を監視するための少女がやってきた。統率をとるために軍隊のような組織にしているが、彼らは少年少女である。若い感性とひとを救いたいという思いが組織のルールとぶつかる。最後で《勇者》の謎という大きなものを残して次巻につながる。2023/08/17
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