竹書房文庫<br> 忘却の河 下

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竹書房文庫
忘却の河 下

  • 著者名:蔡駿【著】/高野優【翻訳】/坂田雪子【翻訳】
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 竹書房(2023/08発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
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  • ISBN:9784801928091

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内容説明

司望(スー・ワン)は突出した才能を示していた。天才と言ってもいいほどだが、非常に謎めいた少年だ。自分は申明(シェン・ミン)の生まれ変わりだと語るが、当然そんなことをまともに受け取る者はいない。しかし、生まれる前に起きた申明殺人事件に異常な関心を持っているのはなぜなのか。漢詩などの好みが申明と同じなのはなぜなのか。2011年に至っても1996年に起きた殺人事件の真相はわからないままだ。警察は動き続けているが、捜査は難航していた。事件の関係者が次々と死んでいるのも捜査を難しくしていたのだ。まるで申明が復讐しているかのようだった。
1995年6月19日、名門高校の教師申明を殺したのはだれだったのか。
輪廻の輪が閉じるとき、すべての謎は明らかとなる。
――そんなに急いで生まれ変わらないといけないのか?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

オーウェン

51
司望は成長を続けていくが、いまだに事件は混迷の中。 犯人候補は絞られていくが、それは別の事件に関わっていた人物だったりと、混乱の度合いは広がっていく。 上巻もそうだったが、下巻も含めてやたら日本文化のことが言及されている。 名探偵コナンや山口百恵に宇多田ヒカルなど。 そしてダヴィンチ・コードのような海外文学まで。 犯人は予測通りと思ったが、意外な方向から最後の真相が。 結局は申明と小枝の報われない恋がせつない幕切れ。2023/09/04

ばんだねいっぺい

21
あぁ、こんな風になるのかと思った。人物造形も素晴らしく、なんだかんだドラマツルギーは、あの人なんじゃないかと思ったり。とにもかくにも忘れがたき一冊となった。忘却の河。良い作品だ。2024/03/19

キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

21
殺人がいっぱい。自分を殺した犯人を探す司望だが、その周囲でどれほどたくさんの人が死んでいったか。さっくりと自分のしたい事を叶える人や、冷酷な人もいて登場人物は多いけどそれほど迷わなかった。ラストはまさに衝撃。2023/12/07

ケイジ

14
どのシーンにも登場する司望くん、大活躍でした。ちょっと長く感じましたが思ったより読みやすく楽しめました。2023/08/30

BECHA☆

9
司望は申明が学生・教師として在籍した南明高校に進学する。そこに教師として小枝が赴任してきた。特級教師として未だ君臨する張鳴松は司望に興味を持つ。前世の記憶を持ったまま生まれ変わっているのはどうやら司望だけではないようだ。全ての謎が解かれ明らかにされた真実は知りたかったものだったのだろうか。息子に執着する路中岳が理解できなかった。2024/02/03

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