内容説明
養老孟司が「脳」から人間をあぶりだす!
解剖学の第一人者が「脳」から考察した人間の生きざま。
生と死、言葉と文化、都市とメタバース……すべての「現実」は我々の「脳」が決めている!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
大先生
12
1994〜1999年頃の講演録です。難しいテーマですが、一応分かります。「世界の見方が変わる本」と帯に書かれていますが、そうかもしれません。脳化社会の究極はメタバースなんでしょうが、こちらは思ったほど浸透していない気がします。皆さん「身体性」とか、「自然」に意識が向いたってことですかね?「ああすればこうなる」の世界、それが都市。そうではない世界があることもお忘れなく!ということですね。良書でした。2025/11/26
きょん
6
なんと自分が新人だった頃に仕事でかかわった講演会でのお話しが含まれている本だった。感慨深い!その時から言われていた、生老病死(自然)が忌むべきものとなり、それらを徹底的に排除し都会化された日本。この世界は脳で考えたものを表出させたもので、身体感覚が全く失われた世界。まさに今のメタバース、バーチャルリアリティを言い当てている。本当に求めているのは身体の動き、生の、一筋縄ではいかない自然を受け止めること。こうやってズバズバと理科系の方に論理的に解説してもらうとすんなり腑に落ちるんだよなぁ。2023/09/11
もっちゃん
1
つくづく子どもたちが生きづらい時代になっていると感じた・・・。2024/12/05
Go Extreme
1
脳の中に住む人間: ものがわかる≒役には立たない 骨と端は同じ構造 個体発生的・歴史的説明 脳化社会 共通了解可能性 家畜化する人間 現実は現実か: 哺乳類→女性に 生も自然でない 逆さに考える→当たり前 能が世界を決めている 好き嫌い・バイアス 無意識の表現: 好きは係数大 ビュリダンのロバ 音楽・美術ー言葉そっくり 修行・道・型 人生ー取り返しつなかい決断の連続 まともが遠のく: 現実は1つ・思いこみ リアリティ=真善美 現在が未来を食う 理由がよく分からない一生 手入れの感覚 メメントモリと諸行無常2024/09/03
はな
1
脳は何かを現実と認める存在。章のタイトルを見返し、そういう意味かと。 わたしの現実 そのものだけにこだわる必要はないのかもなど、めぐらせながら読む。 好き嫌いはバイアスなのか。 学問っておもしろい。 2024/02/17
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