小学館文庫<br> 始まりの木

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小学館文庫
始まりの木

  • 著者名:夏川草介【著】
  • 価格 ¥869(本体¥790)
  • 小学館(2023/08発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094072839

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内容説明

神様を探す二人の旅が始まる。

「少しばかり不思議な話を書きました。
木と森と、空と大地と、ヒトの心の物語です」
--夏川草介

第一話 寄り道【主な舞台 青森県弘前市、嶽温泉、岩木山】
第二話 七色【主な舞台 京都府京都市(岩倉、鞍馬)、叡山電車】
第三話 始まりの木【主な舞台 長野県松本市、伊那谷】
第四話 同行二人【主な舞台 高知県宿毛市】
第五話 灯火【主な舞台 東京都文京区】

 藤崎千佳は、東京にある国立東々大学の学生である。所属は文学部で、専攻は民俗学。指導教官である古屋神寺郎は、足が悪いことをものともせず日本国中にフィールドワークへ出かける、偏屈で優秀な民俗学者だ。古屋は北から南へ練り歩くフィールドワークを通して、“現代日本人の失ったもの”を藤崎に問いかけてゆく。学問と旅をめぐる、不思議な冒険が、始まる。
“藤崎、旅の準備をしたまえ”

※この作品は単行本版『始まりの木』として配信されていた作品の文庫本版です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

榊原 香織

136
口の悪い民俗学者と助手を務める女子大学院生。2人で日本各地民俗探しの旅に。不思議なこともたびたび。 伊那谷、何度か行ったけど、始まりの木てどこにあるんだろう。 わりと面白かった。2025/02/03

tamami

76
夏川草介さん初読み。学者先生と弟子という小説では、二人の人間関係が多く描かれるものの、先生の専門や学問の何たるかが説かれる事はあまり多くはないように思う。本作では、民俗学という現代では光の当たらない!分野を専攻する師と弟子が、日本各地を研究調査と称して訪ね歩き回る中で、現代日本が抱える文明の病巣に迫っていく。名だたる毒舌家の師と、何故か師に惹かれる若き女子大学院生という設定は新鮮に感じる。自然を畏怖しそこに神を感じる、という日本人の心性が話題にされ、ハッとさせられる言葉も少なくないが、やや掘り下げ不足か。2024/02/06

NAO

65
足が悪く口も悪い民俗学者古屋と修士院生の藤崎の珍道中。その行く先には、樹齢何百年もの巨木があり、木々とともに暮らす人々がいる。藤崎千佳は、修士院生とはいえ、まだ民俗学の何たるかを真に理解しているとは言えず、古来から自然と人がいかに密接に繋がっていたかを知らない。そんな千佳が現地調査で見聞きしたこと感じたことは、同じく民俗学の何たるかを知らない読者の腑に落ち共感できる。「馬鹿だ」「なっていない」と悪態をつきながらも古屋が語る言葉も、胸に深く染み込んでくる。2024/08/28

Makoto Yamamoto

64
医療関係の作品が多い著者だが、今回は民俗学。 大学の民俗学研究室准教授古屋と大学院生修士課程の藤崎千佳の旅が主な物語。 普段民俗学には興味を持っていないが、日本人が見る神と外国の神の違いを明確に説明する古屋の言葉に納得。 五話からなる短編集だが、気に入っているのは第三話の「始まりの木」、第五話の「灯火」。 続編で教授の古屋、博士課程の千佳の物語が出版されることを期待。2025/07/20

TAKA

63
民俗学には前々から興味があったのでおもしろかった。世の中には理屈の通らないことがたくさんあり、そしてなによりも、理屈より大切なことがたくさんある。理屈では計り知れないものも存在するんです。人間が誕生し死することすら摩訶不思議なんですから。何が起こっても不思議ではないですね。金銭的に豊かになっても精神はかつてないほど貧しくなってる日本は確実に亡びるだろう。その時まで生きてないけどね。2025/03/06

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