内容説明
秘境駅探訪がブームになっている。確かに秘境駅は写真の対象として申し分ない。だが、駅の写真だけ撮って終わりというのはあまりにもあじけなくはないか。秘境駅を訪れたら周囲を探索してみよう。
取り上げるのは北海道から九州までの50あまりの名うての秘境駅。すべて車を使用することなく、列車で訪れて周辺を歩いている。
「陸の孤島」とも呼ばれる秘境駅のまわりにはなにがあって、どんな人が暮らしているのだろうか……。現場を実際に訪れて歩いてみなければわからない、想像を上回る世界が広がっていた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ma-bo
85
電車で旅行する習慣がないので、秘境と言われる駅も、沿線もピンとこないが(何故読んだのって言うツッコミはなしで😁)、トラベルライター?の著者が秘境駅を列車で訪れ、周辺を探索してみたルポ。そんなに途方には暮れでない気が😅小幌駅や土合駅のように秘境駅として有名になり利用者が増えたりしてるケース(赤字路線維持に貢献してるのかな)もあるが、基本は生活利用者が減った(いなくなった)路線の、表紙に書いてある不都合な真実が現実なんだろうな。2023/09/03
つちのこ
39
そもそもこの人からは鉄道愛を感じない。粗野な言葉の圧力も節々から臭う。しかし、鉄ヲタではないから逆にマニアックすぎるきらいもなく、見たままのルポになっていることには好感が持てた。秘境駅の予備知識もないまま勢いで突入して行くなかで、少しは思い入れが深まっていったのか、駅を訪問する一部マニアのマナーの悪さやダイヤの問題も訴えている。半年をかけて北海道から九州へ南下していく旅で、どういった基準で目的の路線や駅を選んでいるのか分からないが、手をつけた以上一過性で終わることなく、続編もぜひ期待したい。2023/11/19
おかむら
26
特に鉄道好きではない著者(沖縄とか島方面のトラベルライター)が全国の有名な秘境駅を列車で訪ねるルポ。「秘境駅」って言い始めたのはたぶん牛山さんの「秘境駅へ行こう」って本(2001年)が最初なんだと思うけど、それから20数年、超有名な秘境駅は観光客がこんなに降りる駅になっていたのかー。あとやはりダイヤが1日3本とかのアクセスが異常に悪い駅を訪ねるのは、そしてそこに何も無いわけで、んー時間潰すの大変だわ。列車じゃなくて車で乗り付けて写真だけ撮ってく奴らに悪態をつく著者が楽しい。2023/10/16
MASA123
10
図書館で、牛山隆信「秘境駅へ行こう」のシリーズかと思って手に取ったが、全然違う作者だった。この本からは、鉄道や秘境駅へのこだわりは感じられない(秘境駅マニアではないようだ)、それが、かえってリアリティがあっておもしろい。冒頭の北海道の秘境駅ルポ。1両編成列車の乗客全員(20人)がみんな、秘境駅で降りてスマホで記念撮影。まったく旅情はないよねと作者は言う。観光地になった秘境駅なのだ。関西では、南海高野線の上古沢、紀伊細川、紀伊神谷が紹介されていた。作者は、ここは、快速急行停車駅だと驚いているね。2026/01/14
とりもり
5
秘境駅ブームの便乗本。でも、鉄道ファンではない立場からの醒めた意見は、現在の秘境駅ブームに対するアンチテーゼとして参考になる。あの狭い小幌駅に大人数が下車してうろつく状況はどう考えても異常。本当にそれが地域活性化になるのか、多少乗る人が増えても、走らせただけ赤字が嵩む路線維持にどれだけ貢献するのか。鉄道は文化なので極力路線を維持して欲しいが、1日上下で3本しか停車しない駅を誰が使うのかとか、考えるべきことは多い。公共交通機関でのマナー低下を含め、意外にも考えさせられることの多い本だった。★★★★☆2023/08/13
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