内容説明
ラジャーは、アマンダが想像してつくり出した親友だ。 ふたりはいつも一緒に、楽しい時間をすごしていた。 しかしある日突然、アマンダがいなくなり、ラジャーはひとりぼっちになってしまう。 アマンダに忘れられると、ラジャーはこの世から消えてしまうというのに。 さらに、子どもたちの想像力を盗む、不気味な男もあらわれて…。 大切な友だちを探すため、ラジャーの旅がはじまった…! 愛と友情、喪失の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
89
アマンダの想像力が作り出した友達、ラジャー。時々怖いけど、ファンタジーの世界を楽しめました。2024/01/16
へくとぱすかる
78
誰にも見えないけれど、自分のそばには想像上の友だちがいる……。子どもたちの秘密の心の世界。ふつうは、想像しているアマンダの側から物語は進むだろう。すごいのは、想像された男の子・ラジャーから見た物語だというところ。アマンダに忘れられたら自分は消える。しかしアマンダは事故にあい意識を失う。そしてラジャーをつけねらう謎の男。何を企んでいるかがわかったとき、恐ろしくぞっとした。果たして逃げ切れるのか。後半はサスペンスでいっぱいで、イギリスの詩人である作者の、それこそ想像力が生んだディテールが、すごく迫真的。2021/11/30
いたろう
64
「屋根裏のラジャー」の原作小説。映画を観て、原作が気になって手に取った。スタジオポノックの前作長編映画「メアリと魔女の花」の原作は1971年、ジブリの「思い出のマーニー」1967年、「借りぐらしのアリエッティ」1953年ということで、この原作も、古い児童小説なのだろうと思ったら、2014年と意外と最近の小説だった。そして、この原作本の中の、エミリー・グラヴェットの挿絵もなかなかいい。原作ではティラノサウルスだった小雪ちゃんが、映画では豚に変わっているのは、トイ・ストーリーのキャラクターとかぶるのを避けた?2023/12/27
はる
64
とてもハラハラする展開!引き込まれました。アマンダが空想で作り上げた少年ラジャー。ふたりは親友でいつも一緒。でもアマンダは邪悪な存在に追われ、事故にあってしまう……。アマンダのお母さんが素敵。面白かったけれど、児童書としてはホラーチックでかなり怖い場面も。スティーヴン・キングを児童書にしたような。2019/12/15
MOKIZAN
27
(主題とズレているとは思いますが)あっさり読み通せるかと思っていたが、何度か我が心を振り返ることがあった。自分以外は思いが無くても(相手にしなくても)忘れることのない友達。下手な元気づけや、尻叩きもしてくれないけど、なんか元気をくれる友達。こういうのって、何も人に限ったことじゃなかったんじゃないかな。そこらの木だったり、引き出しの中に置いてあったり。ただ意識から失せると、何もしてくれなくないし、滅失しちゃってた。この先ラジャーは消えてしまうということを、どう意識し続けるていくのでしょうか。2017/01/18
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