内容説明
閻魔王を頂点に、地獄の判官である十王たちが支配する冥途十州は、最も数の多い鬼族、上層階級のほとんどを占める天人族、角や霊力を持たずに差別されるツノナシや獣人で構成されている。壊れたものを元に戻す不思議な力を持つツノナシの翠はある日、奉公先の鬼から折檻を受けていたところを、冥都から来た閻魔庁の冥官・天鴦に助けられる。半年前から音信不通になっている閻魔庁勤務の双子の弟・瑞月に会うため、冥都に戻る天鴦に同行を願い出ると、彼は断る代わりに「閻魔庁入庁許可証」をくれた。いざ、閻魔庁に向かった翠だったが、なんとそれが閻魔王の花嫁候補に渡される特別な札だったことが判明し!?
目次
序章
第一章 閻魔庁へ
第二章 結家という氏
第三章 亡者の脱獄
第四章 廻帰の血脈
第五章 無間地獄への罠
第六章 十王会議の夜
終章
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
37
角や霊力を持たずに差別される冥途十州。ツノナシの翠が奉公先の鬼から折檻されていたところを閻魔庁の冥官・天鴦に助けられるファンタジー。過重労働改善や音信不通の弟を探すため、閻魔庁へ向かう翠に天鴦が渡した特別な許可証。実は閻魔王だった天鴦の計らいで、仮の花嫁候補扱いとして遇される翠。ツノナシゆえに妬まれ陥れられそうにもなりましたけど、真っ直ぐな彼女は不思議な力で危機を救い、秘されていた出自も明らかになって風向きも変わりましたね。弟は果たして見つかるのか、天鴦との関係がこれからどうなるのか今後の展開に期待です。2023/07/20
らび
21
一応全部読みましたが結局何の話か分かりませんでした。行方不明の双子の弟を探しているのことは分かりましたが、何もかもが中途半端でこの先の興味も沸かない。2024/03/08
チロ子
11
本屋で気になり購入。 角や霊力を持たずに差別や暴力をふるわれる ヒロインだけど隠れた秘密があったり強い 心を持っていたりとかっこいい! 行方不明の弟を探し新しい出会いや事件にまきこまれ本当に面白く一気読みしてしまった!早く続きを読みたいです(*^^*)!!2023/08/04
栗山いなり
8
冥界において差別されてきたツノナシ・翠がひょんなことから閻魔庁へ赴きそこで弟を探すファンタジー小説。結構変わった設定の後宮ファンタジーだったけどこれはこれで中々良かったな。シリーズ化しそうな終わり方だったけどするのかな?2023/08/22
bookshelf_yt07
4
地獄を舞台にしたライトノベル。冥土十州において、角や霊力を持たず虐げられるツノナシ。修復の力を持つツノナシの翠は雇先から虐げられていたところ、閻魔庁の冥官・天鴦に助けられる。なぜか翠は花嫁候補となり、、、2024/02/28