河出新書<br> 一神教全史 下 中世社会の終焉と近代国家の誕生

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河出新書
一神教全史 下 中世社会の終焉と近代国家の誕生

  • 著者名:大田俊寛【著】
  • 価格 ¥1,342(本体¥1,220)
  • 河出書房新社(2023/07発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
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  • ISBN:9784309631660

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内容説明

一神教が世界史を揺るがす。
複雑な宗教史を鮮やかに解き明かす、決定的書物の登場。
下巻では、中世末期のキリスト教世界に花開いた、スコラ学から話が始まる。
学問の隆盛は、従来の信仰を内破させる作用をももたらし、宗教改革の運動が勃発。
その混乱を抑止するため、人工的な国家に主権を付与するという思想が提唱される。
こうして誕生した主権国家という「新たな神」は、急速に成長し、
近代の最強国アメリカを成立させる一方、ナチズムの惨劇をも生み出す。
そして中東では、ユダヤ人国家が再建されるが、イスラム主義の抵抗を招き寄せる――。

「「一神教は共同体を作り上げるためのフィクション」という一貫した観点によって描かれた観念の興亡史。
古代宗教に端を発するこの基本設定は、曲折を経て現代にも引き継がれている。
「信教の自由」と「政教分離」の関係もこの認識を踏まえなければ理解できないだろう。」
――宮崎哲弥(評論家)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てつのすけ

19
宗教が原因となり戦争が起こっているのは"なぜ"なのか?このように感じたことから本書を手に取ったのだが、宗教の歴史から考えても、一読しただけでは理解することは難しい。時間をあけて、もう一度読んでみようと思う。2024/03/03

Iwata Kentaro

10
圧巻の読書体験。素晴らしい本だった。特にボンヤリしていた知識しかなかった英米の宗教の歴史を学べたのは個人的にとても大きな学びだった。色々理解できたぞ。2023/06/15

HaruNuevo

9
一神教全史と銘打っている。確かに上巻はその名に相応しい内容だったが、下巻は前半はキリスト教史で、終盤はアメリカ史豆知識に宗教動向を塗したあと、ナチスドイツ豆知識、最後に取ってつけたようにイスラエルとイスラム圏の動向を駆け足で。 上巻は良かった、確かに良かった。けど下巻のこのやっつけ感はなんだ? 文章も、「だ・である」調と「です・ます」調が延々と混在してて、なんか小学生の文章みたいだし、よくこれで通したな、と思うほど。 これはないんじゃない?と思う下巻だった。2023/08/21

うすしお

3
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教について起源から近代まで一気に学んだ。ユダヤ人がどうして迫害されるのかについて関心があったので、ナチズムの世界観などを知ることができてとても良い学びとなった。2023/10/03

in medio tutissimus ibis.

2
中世の聖俗二分体勢は、教会がギリシャ哲学の批判精神とローマ法の合理性を大学として取り入れたために己の矛盾から招いた宗教改革の動乱の末、主権が最初に主張した教皇でも、また王でもなく、国家に存することが確認され終わった。一方で国家が存在する基盤として個人の自由と権利が確認され、近代の主要三種共同体である大学、国家、会社が出そろうことになる。だが、そこから生ずる混乱への反動として、祭政一致を求める原理主義が諸教諸国家に現れた。日本においてそれは戦前の国家神道軍国主義、戦後の反権力、そしてオウム真理教として顕れた2024/04/19

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